21年春の新作でシンプルなベージュの商品群投入

ただ、楽観視はできない。屋外レジャーのゴルフはコロナ下でも人気を集めているが、ゴルフ用品などの需要が拡大するかどうかは不透明だ。そもそも、日本生産性本部(東京・千代田)のレジャー白書によると、日本におけるゴルフ人口は19年時点で約580万人と09年比で4割減。新たなユーザーの開拓は業界各社の共通課題だ。

そうした状況で、パーリーゲイツは改めてブランド力の磨き込みに乗り出している。21年春の新作ではシンプルなベージュ色の商品群を投入し、カタログの表紙写真にも採用。強みとしてきた特徴的なデザインからは異色だが、カタログには「“これから”がやってくる。」とのメッセージを込めた。酒井昭征ディレクターは「ウィズコロナで変化するライフスタイルにどう向き合うか、我々の思いを打ち出した」と語る。

酒井氏らは商品にメッセージを込めつつ、店頭の接客でもどのように顧客のニーズに応えるのか、現場の販売員との意見交換やオペレーションの改善に向けたミーティングなども積極的に実施している。実店舗の競争力を高めつつ、今後は電子商取引(EC)などの拡大も進める考えだ。苦境のアパレル業界でさらに存在感を発揮できるか、競合からの注目度も高まりそうだ。

(河野祥平)

1989年に当時のサンエー・インターナショナルが生み出したゴルフウエアブランド。国内では百貨店などに約60店展開するほか、アウトレット店などもある。海外では韓国で現地アパレル大手が多店舗展開している。2020年2月期の売上高は125億円。

[日経MJ 2021年2月26日付]


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