おしゃれゴルフのパーリーゲイツ 春はベージュで勝負

TSIホールディングス(HD)のゴルフウエアブランド「パーリーゲイツ」が新型コロナウイルス下でも存在感を示している。直近の2020年9~11月期は増収増益を達成し、苦戦が続く他ブランドに比べて好調を維持する。デザイン性と機能性の両立に加え顧客との結びつきが強みだが、コロナ下では勝ち残るための競争も厳しい。新たなファン開拓に向け個性を磨き続けている。




21年の春新作では、あえてシンプルなベージュ色の商品をそろえた

オシャレで機能性の高いブランドをアピール

「我々のブランドが群を抜いて業績が良かった」。TSIHDの上田谷真一社長は1月中旬の決算説明会で、パーリーゲイツについてこう評価した。コロナの影響に苦しむ百貨店の売り場の中でも高い集客力を維持し、20年9~11月期の売上高は前年同期比3%増の33億円。増益も確保し健闘ぶりが際立つ。

パーリーゲイツは1989年、担当者らの「自分たちが着たいゴルフウエアをつくろう」との思いから誕生。スポーツメーカーがしのぎを削る分野に「畑違い」から参入したが、「圧倒的にオシャレなことを前提に、機能性でも勝負できるブランドを目指してきた」(パーリーゲイツ事業部の岡田浩治部長)。

実際、そのデザインは特徴的だ。星条旗を全面にあしらったブルゾンやスカート、「PG」のロゴが目立つパンツなど、ゴルフ場で目を引きそうな個性的な商品がそろう。一方、はっ水性や速乾性、しなやかな筋肉の動きのサポートなど、機能性を高める素材や製法も追求してきた。

こうした商品力が支持され、パーリーゲイツは多くの固定客を獲得している。顧客は男女とも30~50代と幅広く、年間に3回以上来店し20万円以上購入する人が全体の26%にも上るという。セールも極力実施せず、業界の課題である定価販売の定着でも先行する。岡田部長は「顧客からの店頭の販売員への信頼も厚く、様々な相談を寄せられる関係性もパーリーゲイツの強み」と説明する。

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21年春の新作でシンプルなベージュの商品群投入
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