N
くらし&ハウス
暮らしの知恵

2021/2/13

暮らしの知恵

日本では19年の茨城国体に初採用され、認知度が高まった。昨年の鹿児島国体はコロナ禍で延期になったが、ネットで代わりに開かれた「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」の全国予選には、関係者によると7000~8000人の「つわもの」が集まった。

現実の自動車レースと違って年齢制限がなく、子どもからお年寄りまで楽しめる。ゲーム機のコントローラーをそのまま使ってもいいが、「ハンドルとアクセルペダル類がついたハンドルコントローラー(ハンコン)を購入するとより本格的に運転できる」と宮園さんは言う。

日本自動車連盟(JAF)が子どもの職業体験型テーマパーク「カンドゥー」(千葉市)に運転シミュレーターを設置していると聞いたので見に行った。国際大会でも使われる本物のシミュレーターだ。千葉県松戸市からきた4歳の男児が運転していた。40代のお父さんは「子どもが大きくなってやりたいといったらソフトやゲーム機を買ってやりたい」と話していた。

記者の番だ。シートに体を沈めると本物のスポーツカーに乗った気分。楕円(だえん)のコースを4周走り、1周の速さを競う。1周目は壁にぶつかったりコースアウトしそうになったりしたが、2周目からはアクセルペダルにも慣れ、ぶつからずに走り切った。最速タイムは15.2秒。「上手なお子さんだと15秒を切る子どももいます」と係員の女性。ゲームなのに競争心にめらめらと火が付いた。

◇  ◇  ◇

体験学習で教育現場にも

徳島工業短大のeモータースポーツ部

教育にもデジタルモータースポーツが広がっている。自動車整備士養成の徳島工業短大は昨年からレースゲームの体験学習を授業に採り入れた。運転免許のない新入生に「車の挙動を実感してもらう」(学長補佐の多田博夫さん)狙いからだ。昨年8月には「eモータースポーツ部」も発足し、十数人の学生が活動している。

玄関ロビーに4台の運転シミュレーターが置いてあり部活動で使うほか、月1回は一般市民に開放し模擬レースも行っている。「若者の自動車離れが進むなかゲームをきっかけに車に興味をもつ人が増えれば」と多田さんは話す。

(木ノ内敏久)

[NIKKEIプラス1 2021年2月13日付]

注目記事