検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

まるで本物の迫力 デジタルモータースポーツに参戦

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

ネットを介して自動車レースをするデジタルモータースポーツが人気だ。毎週、ネット上で大会が開かれ、世界的な大会で優勝する日本人プレーヤーも。どんな醍醐味(だいごみ)があるのか。

2月13日は東京都が主催する「東京eスポーツフェスタ2021」のレース大会決勝日。予選会を1位通過した宮園拓真さんに2月上旬に話を聞けた。「出るからには優勝したい」と意気込む。

大学3年生の宮園さんは4歳のころから家庭用ゲーム機のレースゲーム「グランツーリスモ」に親しみ、3年前からネットの大会で腕試しをするようになった。FIA(国際自動車連盟)公認の世界選手権で20年は個人戦とチーム戦で2冠を取るなど、トップ級のプレーヤーだ。「ゲームだからお金がそれほどかからない。誰もが楽しめるのが魅力」と宮園さんは話す。

宮園さんの好敵手が福島県の専門学校3年生の国分諒太さんだ。2年前から大会に出るようになり、20年はFIA公認の大会でアジア地区の優勝者となった。「バーチャルでもレース展開を予測して作戦を立てたり、車の限界点を見極めるなど様々な準備や工夫が要る」と語る。

デジタルモータースポーツはeレーシング、eモータースポーツとも呼ばれる。よく使われるソフトはプレイステーションの「グランツーリスモ」だが、パソコンの「アセットコルサ」などもある。規模もFIAの公認レースや国体(国民体育大会)などから、個人が主催する「草レース」まで様々だ。

初心者はどうすれば参加できるのか。「SNS(交流サイト)やゲームソフトのサイトでレース開催を告知している。その場で申し込むか、著名プレーヤーのツイッターをフォローして情報を得るのが近道」とeスポーツ企画会社のNGM(神戸市)代表取締役の北浦諭さんは助言する。

家庭用ゲーム機でおなじみのレースゲームだが、インターネットの普及でオンライン対戦する人が増えた。デジタルモータースポーツはその延長線で登場した競技で、主催者が大会の規約を決めてレースとしての体裁を整備。車種を絞ったり、現実のレースで採用される規格の車を採用するなどのルールを設けたりすることで格式を整えている。

「中立的な第三者が順位を決め、真剣勝負できるので単なる遊びとは違う醍醐味がある」と北浦さん。「本職のカーレーサーが参加する大会もあり、彼らと対戦できるのも魅力の一つ」と国分さん。

日本では19年の茨城国体に初採用され、認知度が高まった。昨年の鹿児島国体はコロナ禍で延期になったが、ネットで代わりに開かれた「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」の全国予選には、関係者によると7000~8000人の「つわもの」が集まった。

現実の自動車レースと違って年齢制限がなく、子どもからお年寄りまで楽しめる。ゲーム機のコントローラーをそのまま使ってもいいが、「ハンドルとアクセルペダル類がついたハンドルコントローラー(ハンコン)を購入するとより本格的に運転できる」と宮園さんは言う。

日本自動車連盟(JAF)が子どもの職業体験型テーマパーク「カンドゥー」(千葉市)に運転シミュレーターを設置していると聞いたので見に行った。国際大会でも使われる本物のシミュレーターだ。千葉県松戸市からきた4歳の男児が運転していた。40代のお父さんは「子どもが大きくなってやりたいといったらソフトやゲーム機を買ってやりたい」と話していた。

記者の番だ。シートに体を沈めると本物のスポーツカーに乗った気分。楕円(だえん)のコースを4周走り、1周の速さを競う。1周目は壁にぶつかったりコースアウトしそうになったりしたが、2周目からはアクセルペダルにも慣れ、ぶつからずに走り切った。最速タイムは15.2秒。「上手なお子さんだと15秒を切る子どももいます」と係員の女性。ゲームなのに競争心にめらめらと火が付いた。

◇  ◇  ◇

体験学習で教育現場にも

教育にもデジタルモータースポーツが広がっている。自動車整備士養成の徳島工業短大は昨年からレースゲームの体験学習を授業に採り入れた。運転免許のない新入生に「車の挙動を実感してもらう」(学長補佐の多田博夫さん)狙いからだ。昨年8月には「eモータースポーツ部」も発足し、十数人の学生が活動している。

玄関ロビーに4台の運転シミュレーターが置いてあり部活動で使うほか、月1回は一般市民に開放し模擬レースも行っている。「若者の自動車離れが進むなかゲームをきっかけに車に興味をもつ人が増えれば」と多田さんは話す。

(木ノ内敏久)

[NIKKEIプラス1 2021年2月13日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_