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演奏の場求め日本へ コロナ下、著名指揮者が続々来日

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NIKKEI STYLE

著名な外国人指揮者の来日が相次いでいる。感染症対策で入国後は2週間待機。規制は再び強化されたが、欧米では公演がほぼ途絶えている国も多く、日本が貴重な活動の場になっている。

1月19日、サントリーホール(東京・港)で開かれた読売日本交響楽団の定期公演。常任指揮者のセバスティアン・ヴァイグレが「(同じドイツ人として)深い敬意を感じている」というヒンデミットの交響曲「画家マティス」の世界を鮮やかに描き出すと、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

欧州の公演難しく

「オーケストラが恋しくて恋しくてたまらなかった」とヴァイグレは打ち明ける。音楽総監督を務めるフランクフルト歌劇場は新型コロナウイルスの感染対策を講じて公演を続けていたが、冬を前に規制が厳しくなったという。指揮予定だったウィーンのオペラ公演も中止になった。「日本に来るまで失業状態だった」

読響と1年3カ月ぶりの再会となった2020年12月の公演から、立て続けに日本の指揮台に上がっている。年末の風物詩であるベートーベン「第九」のコンサートも7公演を指揮した。「オケの演奏がどんどん良くなっていった。指揮者と楽団が同じ作品を繰り返し演奏することがどれだけ重要なことか、見えてきた」と大きな手応えを感じている。

「オケの響きを維持し、発展させるためには、継続的に仕事をすることが不可欠」とヴァイグレ。拠点となる欧州での公演が困難な現在、読響との共演は自身にとっても大きな意味を持つ。「アーティキュレーション(音の分節法)も弓使いの技術も、ダイナミズム(音の強弱)も、読響は素晴らしい柔軟性を持っている」と音楽の探究に余念がない。

読響は21年度、R・シュトラウスのオペラ「エレクトラ」(演奏会形式)も上演する予定がある。ヴァイグレは「(今回の来日中に)なるべく色々な音楽を植え付け、スポンジのように吸収してもらい、花を開かせられれば」と今後を見据える。

滞在期間を延長

東京二期会が今月17日から東京文化会館(同・台東)で上演するワーグナーのオペラ「タンホイザー」では、読響とともにオーケストラピットに入る。予定滞在期間を延長しての登場だ。ヴァイグレは「オケにとっても、オペラを演奏するアプローチは良い形で影響するだろう」と期待する。

20年末、東京交響楽団の「第九」を指揮したのは14年から音楽監督を務めるジョナサン・ノットだった。同じく音楽監督を務めるスイス・ロマンド管弦楽団の映像収録の日程を調整するなどして、14日間の入国待機期間を確保し、出演にこぎ着けた。

久々の共演に会場は温かな雰囲気に包まれ、喜びに満ちた演奏になった。コンサートマスターの水谷晃は「監督は音楽的アイデアの源泉のような人。ブランクの影響は一言では言い表せない」と説明する。21年度もノットとの共演は組まれているが、不透明な状況は続く。水谷は「監督の音を耳と頭と心にとどめ、東響の音を維持する必要がある」と気を引き締める。

ほかのオケでも待ちわびたかのように、著名外国人指揮者の登壇が相次いだ。1月、東京都交響楽団の公演には桂冠(けいかん)指揮者の巨匠エリアフ・インバルが登場。東京フィルハーモニー交響楽団は若き首席指揮者、アンドレア・バッティストーニを迎えた。

ストラヴィンスキーらのバレエ作品を指揮したバッティストーニは持ち前の情熱的な表現に加え、繊細なアンサンブルも見事に構築した。東京フィルの石丸恭一楽団長は「忙しい指揮者なので、待機期間などにもじっくり作品に向き合えたことで緻密さが増した面もあるのでは」と来日を敢行した意義を指摘する。

音楽評論家の東条碩夫氏は「各楽団の音楽がワンカラーにならないためにも、今回の共演は貴重な機会だった」とみる。コロナ禍で失われた公演は多いが、数少ない演奏機会で得たものもまたあるはずだ。演奏者も聴き手もかけがえのない共演をかみしめたい。

(西原幹喜)

[日本経済新聞夕刊2021年2月8日付]

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