企業にエントリーする時のことを考えてほしい。企業の採用ページに情報が少なければ、エントリーを避けるのではないだろうか。「どんな情報でもいい。できる限り多く書いた方が良い」。アイプラグの中野智哉社長はこう断言する。

人事担当者はフリーワードで学生を検索することもある。何かのキーワードに引っかかれば、担当者は注目してくれるかもしれない。そういう意味でも分量は多いに越したことはない。

掲載する写真も重要だ。大半のサイトでは複数の写真を掲載でき、自分のトップページに表示できる写真も指定できる。そこには通常の証明写真は避けたほうがよいだろう。人事担当者はプロフィルを通じて学生の人となりを見たがっている。「普段の生活感のある写真のほうがその人らしさが出ていい」(中野社長)。部活動やボランティア活動、趣味など、SNS(交流サイト)のアイコンなどで使うイメージで、自分らしい1枚を選ぼう。

(2)正直に書く

たくさん書いたほうがいいとはいえ、本当に何でも書いていいのか気になるところだろう。例えばキミスカには選考状況を記入する欄がある。「ライバル企業を受けていたり、落選した結果ばかり載せたりしたら印象が悪くなるのではないか」と考えがち。しかし「学生が複数会社を受けるのは当然。隠しているほうが不自然だ」(グローアップの松山朋子マネージャー)。ありのまま正直に書いた方がいい。

資格欄も書き方次第でアピールポイントになる。「英語能力テストのTOEICのスコアは低いが、書いた方がいいか」。こんな悩みを持つ人も多い。これも例えば300だったスコアが500になったのなら「努力して物事をなし遂げられる人だ」(松山マネージャー)と判断され、肯定的に捉えられるだろう。

ITスキルを問う「ITパスポート」も、文系学生が持っていたら「IT人材志向があると思われる」(松山マネージャー)。仕事に直接関係ないような資格もどんどん書いたほうがいい。たまたま人事担当者が同じ資格を持っていたら親近感を持って接してくれるかもしれない。

(3)ログイン、更新は頻繁に

人事担当者には学生が最終ログインした時期がわかる。指名を受けたいなら放置するのは避けた方がいい。キミスカでは人事担当者が学生のプロフィルを閲覧する場合、ログイン順やプロフィルの更新順などで検索できる。目にとめてもらうには定期的にアクセスした方が良さそうだ。

最後に指名のからくりも紹介しよう。オファーボックスの場合、人事担当者は採用計画人数1人につき40人までしかオファーを出せない。それだけ厳選して指名しているのだ。一方、キミスカでは、企業がスカウトできる上限はない。ただ、スカウトのランクがある。「プラチナ」ランクは月間30通まで、「本気」ランクは同100通までとそれぞれ上限がある。

学生も人事担当者に閲覧された回数を確認できる。閲覧数が多くても指名数が少ないなら、プロフィルを書き換えるなどしてブラッシュアップしよう。各社の特徴を把握した上で戦略的に活用してほしい。

(鈴木洋介)

[日経産業新聞 2021年1月27日付]

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