就活生が殺到の逆求人サイト 「指名」どう勝ち取る?

人事担当者はプロフィル画面を通じて有望学生を指名する
人事担当者はプロフィル画面を通じて有望学生を指名する

企業が有望な学生を指名する「逆求人サイト」に注目が集まっている。新型コロナウイルス感染拡大による就職活動への不安から、早期に企業と接点を持ちたい学生が殺到しているのだ。指名を受けるには魅力的なプロフィルが欠かせないが、どう書いたらいいのか悩む学生も多い。探偵団はサイトの運営会社を取材し、効果的に使うためのポイントをまとめた。

都内私大3年の男子学生は2020年8月にある逆求人サイトに登録した。すぐに都内のIT(情報技術)ベンチャーから「インターンシップ(就業体験)を受けないか」と誘われ、参加した。知らない企業だったが、説明を聞いたり社員と話したりするうちに「いい会社かもしれない」と思うようになった。

その後、他の学生にはない早期選考ルートに案内されて面接を重ね、昨年末に内定を獲得した。「他の人より早く内定がもらえたので安心できた」と満足げだ。

逆求人サイトは学生が自分の私服姿の写真や過去の経歴などをあらかじめ入力。登録企業がこうしたプロフィルを見て、有望な学生を指名する。

コロナ下で大規模な合同企業説明会がなくなり、出会いの場は少なくなった。景気の先行きが不透明で「早く企業と接点を持ちたい」と考える学生が増え、夏インターン前の昨年5~6月に登録が急増した。

アイプラグ(大阪市)が運営する「オファーボックス」の21年卒の登録者は約14万6000人。22年卒の学生は1月時点ですでに約10万6000人で、21年卒の昨年同時期と比べ45%増加した。

利用する企業の顔ぶれも様々だ。かつては学生優位の売り手市場の中、中小企業が中心だったが、ここ数年は大手企業も相次ぎ導入しているという。コロナ下で主流になったオンライン面接では学生の雰囲気をつかみにくいと、事前に学生の情報を知ることができる逆求人サイトにメリットを見いだす企業も多い。

企業は逆求人サイトでの学生個人へのメッセージで、インターンへの参加を促したり早期選考の案内を送ったりする。

逆求人サイトのプロフィルはエントリーシート(ES)と違い、会社ごとに内容を変えるのではなく、あらゆる会社の人事担当者が見ることを想定して書かなくてはならない。しっかりと自己PRなどを書くことで、よりたくさんの企業から指名をもらえる。

では魅力的なプロフィルを一体どう書いたらいいのか。オファーボックスを運営するアイプラグと「キミスカ」のグローアップ(東京・新宿)の大手2社を取材し、ポイントを3つにまとめた。

(1)全項目埋める

逆求人サイトは一般的なESに比べ書く項目は多い。オファーボックスでは「研究内容」「自己PR」などがあり、各項目は最大で400字記入できる仕様になっている。しかし、ここで面食らってはダメだ。

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(2)正直に書く
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