味に変化をつける手段は具だけではない。つけダレにも工夫の余地がある。最近言われる「味変(あじへん)」だ。

僕の郷里の香川県では、うどん屋へ行くとおでんがある。そこでは白味噌にからしを混ぜたからし味噌がつけダレとして用意されている。おでん屋の店主である友人に聞くと、煮すぎたおでんにはマヨネーズを付けるとおいしいという。試してみたところ、確かにどんな具にでもよく合う。マヨネーズにからしを加えてもいい。

味噌系の調味料は瓶詰でいろいろ売られている。にんにく味噌、大葉味噌、えび味噌などを試したが、どれもおでんに合う。もちろんゆずこしょう、わさびもいける。

おすすめなのが梅やかんきつ類など、酸味の効いた調味料。「梅醤(うめしょう)」という練り梅のような調味料やシークヮーサー味噌などは、酸味が口の中をさっぱりとリフレッシュさせてくれる。

アジアの調味料 変化球で楽しむ

加えてアジアには各種様々な調味料が存在する。辛いもの好きの我が家で人気なのは「サテトム」というベトナムのラー油だ。日本のおでんが、アジアのおでんに様変わりする。韓国のコチュジャンや、中国のテンメンジャンも合う。ちなみにつけダレでの味の変化を楽しむには、ベースになるおでんの味付けは、薄い方が良い。

最後におでんに関するグッズも紹介したい。我が家で活躍しているのは、おでん鍋の仕切り。購入価格700円の逸品だ。これがあれば、お目当ての具が探しやすい。子どもが言うには「まんべんなくいろいろ食べようという気になる」とのこと。手ごろな値段で、家でも屋台気分が味わえ楽しくなる。

家族でワイワイ囲むおでんもよし。一人ジックリ楽しむおでんもよし。外出外食がままならぬこの冬、いろいろ挑戦して、ベストな「マイおでん」を見付けてみよう。

(家事ジャーナリスト 山田 亮)

[NIKKEIプラス1 2021年1月23日付]