22年卒就活本番 授業合間にインターン、早期選考狙う

イラスト=強矢さつき
イラスト=強矢さつき

新しい年を迎え、2022年卒業予定の学生の就職活動が本格的にスタートを切る。新型コロナウイルス感染拡大によって学生優位の売り手市場から一変し、OB・OG訪問や会社見学にも制約がかかる。東京など1都3県への緊急事態宣言が再発令されたが、その中でも実施される見込みの冬のインターンシップ(就業体験)を乗り切れるかが、就活の行方を左右する。

「ここのところどっと疲れる」。都内の私立大3年の男子学生はこう打ち明ける。大学の授業だけでなく、インターンや選考など一連の就活がオンラインに切り替わった。授業と授業の間に時間が空いたら「時間を有効活用しなくては」と、セミナーやインターンなどの予定を入れてしまう。息つく暇もなくずっとパソコンに向かっている。

志望業界は不動産デベロッパーや鉄道会社。これまで30社ほどインターンを受けてきた。先輩などからの話で「インターンに参加しないと選考に有利にならない」と意識して、早くも「戦時モード」に突入している。

リクルートキャリアの20年卒採用に関する企業向け調査によると、インターンシップを「そもそも採用を目的として実施」している企業の割合は31%で、19年卒の27%から4ポイント増加した。

21年卒の就活でもインターンに参加して早期選考の切符を手にした一部の学生たちは、新型コロナの感染拡大の影響を受けずに内定を獲得し就活を終えた。学生たちはインターンの参加が選考突破の重要なファーストステップと捉える。

大手企業のインターンに人気集中

NTTデータは夏のインターンを対面からオンライン開催に切り替えた(19年夏のインターン)

焦りを募らせる学生の視線は大手企業に向かう。NTTデータが1月中旬から2月末まで実施するインターン。約80人の募集枠に約2000人が応募した。応募数は昨年の2.6倍に達する。

同社の拠点で4日~2週間かけビッグデータの分析プログラムの開発や公共機関への営業などを現場の社員から学べる約30のプログラムを用意した。ただ新型コロナの感染第3波が押し寄せている。同社は「対面開催は学生の要望がある場合に限る。社会情勢によっては対面開催を禁じる可能性もある」とする。

アサヒビールは1~2月に実施するインターンをオンラインで開催することを決めた。実施にあたり事務職志望者を対象にしたインターンの日程を変更した。従来1日で完結していたが、今回は半日のプログラムを2日間に分けて行う。例年のグループワークに加え企業説明も実施する。

オンラインだと一日中パソコンにかじりつくことになり、学生の集中力が続かなくなるため配慮したという。ただ「会うことに価値がある。熱量や職場の雰囲気をどこまで伝えられるか」(同社)と不安を隠せない。

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