冬の悩みの種「結露」 小さな対策積み重ねて生活コラムニスト ももせいづみ

2020/12/15

室内と外気の温度差が大きく、部屋の湿度が高い時に発生しやすい結露。年末年始は家族の在宅時間が増えて室温も湿度も上がり、結露には絶好の環境になる。ステイホームということで家で過ごす時間が増えそうな今年は、特に対策が必要となる予感がする。とはいえ「これで完全解決!」という方法がないのも結露の手ごわいところ。なるべく簡単にできる対策を小さく積み重ねていこう。

まず加湿器は結露が起きやすい窓や壁面から離れた場所に設置しよう。センサー付きの加湿器はエアコンの温風が本体に直接当たらないところにして、センサーの誤作動を防ぐ。

ウイルス対策として推奨されている換気は湿気を排出して結露防止にも役立つので、積極的にしてみて。暮らしには湿度が上がるタイミングがあるので、その場面に合わせた換気の習慣をつけておくのもよさそうだ。

例えば調理中は換気扇を動かしておくだけでなく、1カ所窓を開けて空気の入り口をつくると、効率よく部屋の空気が入れ替わる。キッチンは調理の熱で暖かいので、みんなで食事の準備をすれば寒さもあまり感じずにすみそう。

暖房中の室内なら加湿が期待できる洗濯物の部屋干しも、暖房の消える夜には結露の原因になる。夜間に室内干しするときは浴室や洗面所に移動させ、換気扇や浴室乾燥機、除湿機などを稼働させておこう。

カーテンと窓の間には湿気が滞留して結露が発生しやすくなる。居間などは寝る前に5分ほどカーテンも窓も開け、しっかり換気をすることで室温と湿度が下がり、結露が起きにくくなる。カーテンを少し開けた状態で、窓に向けてサーキュレーターの風を当てるのも、たまった湿気を追い出すのにつながるので試してみて。

さまざまな結露対策グッズも売られているので併用してみよう。窓に貼る結露防止シートや吸水テープなどは100円ショップでも手に入る。結露防止スプレーは窓ガラスの掃除が同時にできる場合もあって便利だ。

ただこうした対策をしても、完全に結露をなくすのはなかなか難しい。改善しない場合は居間で除湿機を動かしたまま寝るのも手。寝室や勉強部屋など、夜も加湿したい部屋には窓の下に置く細長い窓用ヒーターもある。結露を防ぐだけでなく、窓際から入る冷気対策にもなってオススメだ。

それでも結露がついてしまう場合、私は窓用のバキュームクリーナーを使っている。充電式で片手で簡単に結露を吸い取れるので、もうこれなしでは冬が越せない。ある意味で最強の時短家電かもしれない、とさえ思う。

小さな習慣と対策グッズを組み合わせて、結露対策。健康のためにも、おうちの寿命を延ばすためにも、ぜひ取り組んでみて。

ももせいづみ
東京都出身。暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。本コラムを含め、自著のイラストも自ら手がける。新刊に「お弁当にスープジャー」(辰巳出版)、「新版『願いごと手帖』のつくり方」(主婦の友社)など著書多数。

[日本経済新聞夕刊2020年12月15日付]

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