チューハイ類の品質にこだわる

――どのようなイメージを描いていますか。

「今年準備している商品を来年発売します。今年はそれほど発売できなかったので、ためているものを出します。当社は洋酒の生産で培った技術があります。蒸留、浸漬(しんせき)、調合ですね。品質にこだわり、新しいものをつくって顧客に喜んで頂くことを大切にしています」

――ネット経由の販売は広がりますか。

「これから絶対伸びていくので我々も取り組んでいきたいです」

――9%などアルコール度数の高いチューハイが一部で問題視されています。

「適正飲酒の広告や未成年飲酒防止の学校教材の配布、一気飲み防止のキャンペーンなど、お体を大事にしながら飲む啓発活動をしっかりとやります。メーカーとして社内でも徹底しています」

――アルコールゼロの「ノンアル商品」などは強化しますか。

「来年力を入れて出したい商品のひとつです」

――「ノンアルバー」も増えているようです。

「モクテルというノンアルコールのメニューをそろえた酒場ですね。世界で度数がライトになる潮流があります。ノンアルやRTDは日本が先行している分野で、チャンスがあります」

(聞き手は日経MJ編集長 鈴木哲也)

神田秀樹
1987年(昭62年)早大商卒、サントリー入社。2011年旧サントリー酒類(現・サントリースピリッツ)ウイスキー部長、16年サントリーホールディングス執行役員人事本部長、19年執行役員ヒューマンリソース本部長を経て20年1月から現職。富山県出身、57歳。
■酒類の嗜好変化、対応力がカギ
サントリースピリッツはウイスキーなどのスピリッツと、割らずに飲めるレディー・トゥー・ドリンク(RTD)が二本柱だ。ウイスキーは2008年から仕掛けたウイスキーをソーダで割った「ハイボール」戦略が奏功し、人気が復活。市場は一時7万4千キロリットル(08年)まで減ったが、19年に19万3千キロリットルまで回復した。需要増に対応するため、蒸留器や貯蔵庫の増設など計400億円超を投資してきた。原酒生産、貯蔵体制を増強する。
RTD市場には日本コカ・コーラが参入し、競争は激化している。ノンアルコール飲料や低アルコール飲料など、消費者が酒類に求める価値観も多様で一筋縄ではない。変化への対応力がますます重要になる。
(後藤健)

[日経MJ2020年11月8日付]

管理職・ミドル世代の転職なら――「エグゼクティブ転職」

5分でわかる「エグゼクティブ力」
いま、あなたの市場価値は?

>> 診断を受けてみる(無料)

「エグゼクティブ転職」は、日本経済新聞社グループが運営する 次世代リーダーの転職支援サイトです

NIKKEI 日経HR


マネジメント層に必要な4つのスキルを鍛える講座/日経ビジネススクール

会社役員・経営幹部の方を対象とした、企業価値を高める経営の実務に役立つビジネス講座を厳選

>> 講座一覧はこちら

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら