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衝撃の記憶残したい 事件描くドキュメンタリー映画

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社会に衝撃を与えた事件・事故を描いたドキュメンタリー映画が相次いで公開されている。風化させない、背景を知ってほしい。当事者や映画制作者のそんな思いが込められている。

2007年夏、帰宅途中の女性が金銭目的で襲われ、遺体は山中に遺棄された。携帯電話サイトで知り合った3人の男の犯行だった。ネットを悪用した「名古屋闇サイト殺人事件」は、社会を大きく揺るがした。

被害者の母に密着

公開中の映画「おかえり ただいま」は、被害女性と母の物語を軸に加害者の男の生い立ちを加え、ドラマとドキュメンタリーで構成する。地元放送局の東海テレビが製作した。

同局の齊藤潤一監督は多くのドキュメンタリーを手がけており、この事件も直後から母の磯谷富美子さんに取材を重ねた。09年、3組の犯罪被害者遺族を取り上げた番組で放送したが「お母さんのつらい気持ちを目の当たりにし、いつかこの事件だけで作品をと思っていた」と話す。

1歳で父を病気で亡くした娘の利恵さんは、母に家を買ってあげたいと懸命に働いていた。小さなゴムの木を育て、趣味の囲碁で知り合った青年との交際も。一方、死刑執行された犯人の一人は幼くして両親が離婚、頼れる大人がいなかった。映画は隠れがちな一面に光を当てる。「2つの家族を描くことで背景を掘り下げたかった」と監督。事件から10年以上経過し、富美子さんの「早く忘れたいけど、世間の人には忘れてほしくない」という言葉が支えになったという。

「わたしは金正男を殺してない」(10月10日公開)は、北朝鮮最高指導者の異母兄がマレーシアの空港で殺害された17年の事件に迫る。

逮捕されたのは、いたずら動画の撮影と思い込んだインドネシアとベトナムの若い女性2人。黒幕とみられる工作員は司直の手を逃れた。有罪となれば死刑を免れない彼女たちの法廷での闘いを映し出す。

使命感持つ制作者

事件まで面識のなかった2人は拘留中に友情を育み、SNSに投稿した動画などが証拠となり救われる。「厳しい暮らしの中で『家族に仕送りしたい』『よい生活を』と願った彼女たちの思いが利用された」と米国のライアン・ホワイト監督はみる。「現地の弁護団に会い、彼らの必死な様子に状況の厳しさを感じた。これを発信しなければと強く思った」

トランプ米大統領就任の翌月に発生した事件は「あっという間にほかの話題に埋もれてしまった」とホワイト監督。「豊富な知識を持つ私の身近な人さえ詳細を知らなかった。掘り下げて皆に知らせることができる、ということが映画化した理由の一つ」と語る。

齊藤監督も「事件を懸命に取材しても、忘れ物をしたような反省がいつもあった。なぜ起きたのか、と」。ニュースがあふれ、瞬く間に忘れ去られる現代。「風化させない」という信念が制作者を突き動かす。

「THE CAVE(ザ・ケイブ)」(11月13日公開)は、増水で洞窟に取り残されたタイのサッカー少年ら13人の救出劇だ。事故は18年に発生。世界が見守る中、発生から18日後に最後の1人が無事生還した。

事故を再現し、実際の当事者も出演している。世界中から集まった洞窟ダイバーが視界不良の水に潜り、少年たちに鎮静剤の注射を打って救助する使命を託された。映像からも極限の精神的圧力が伝わってくる。

タイ・バンコク出身のトム・ウォーラー監督は「タイの危機に世界中が注目し、助けようとしてくれた。タイ出身の映画人として、この実話を映画化したかった」と話している。

(関原のり子)

[日本経済新聞夕刊2020年9月29日付]

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