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「床ずれ」で命の危険も 栄養や特殊マットレスで予防

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NIKKEI STYLE

寝たきりの人の背中や腰などが長時間圧迫されてできる皮膚障害「床ずれ」。医学用語では褥瘡(じょくそう)と呼ぶ。この20年ほどで予防や治療法の研究が進み、医療現場で成果が上がっている。高齢者の在宅ケアが広がる中、介護に携わる家族が対策を理解することも重要になっている。

「床ずれの原因は?」「治りにくいのはなぜか」。福岡市の原土井病院では週1回、内科と皮膚科の医師、看護師、栄養士らで作る「褥瘡委員会」が入院中の床ずれ患者を診て回る。一人ひとり発生原因や症状が異なるため、長い時はベッド脇で30分ほどかけて治療法や圧迫を取り除く方法を検討することもある。

床ずれは体の一部が圧迫され続けて血流が悪くなり皮膚や皮下組織が損傷する現象だ。仙骨部(背骨の下端)など骨が出っ張った部位にできやすく、寝たきりや車椅子生活の人に起こりやすい。

同病院は全入院患者の床ずれリスクを評価し、結果に応じて予防に効果的なマットレスを使う。毎月、床ずれ対策を担う看護師を中心に学習会を開き、圧迫や皮膚のずれを防ぐための体位変換やスキンケアを学んでいる。

床ずれは悪化すれば感染症を誘発し、命に危険を及ぼすこともある。同病院で床ずれ対策を担う内科の下田雅子医師は「高齢者診療を中心としている病院には避けて通れない疾患」と指摘する。

日本褥瘡学会によると、一般病院(療養型病床含む)の床ずれの推定発生率は1.28%(2016年)。一方で、同病院は直近1年間で約0.3%にとどまる。下田医師は、床ずれを作らない「意識」、発生原因や予防法などの「知識」、特殊なベッドやクッションの購入など経営者の理解に基づく「用具の確保」の3つが重要だという。

北海道大の大浦武彦名誉教授(形成外科)によると、20年ほど前まで床ずれは看護の怠慢が原因などとされ「看護の恥」とも言われた。同名誉教授らが1998年に同学会を設立して研究が進み、適切な対策を取れば予防できることが分かってきた。床ずれが長期間治らない場合は医師に相談し、それでも改善しなければ転院を検討する必要があるという。

高齢化に伴い、在宅介護に携わる家族が床ずれを正しく理解することも大切になってきた。同学会は「床ずれ予防パンフレット」を作成しホームページで公開。発生原因となる「圧迫」「皮膚のずれ」「栄養不足」の対策を紹介している。

圧迫対策では床ずれ予防用マットレスの導入が重要だ。体圧分散効果の高い高機能型から軽症用まであり介護支援専門員(ケアマネジャー)と相談して選ぶとよい。要介護2以上なら介護保険を活用して1~3割の自己負担でレンタルできる。

痩せて骨が出っ張ると圧迫を受けやすいため栄養管理も欠かせない。十分なエネルギーとたんぱく質の摂取を心がけ、サプリメントも活用する。尿や便で皮膚が湿った状態が続くと床ずれができやすいため、排尿・排便後は早めにおむつを交換し、保湿クリームなどで乾燥にも気をつける。

同学会の16年の調査では、在宅患者の床ずれ部位は仙骨部が30%で最多。座骨結節部(左右のお尻の下の方)10%、かかと9%が続いた。発見が遅れると治療に時間がかかるため、皮膚が赤くなったり、皮膚の下が硬くなったりする初期症状の早期発見が重要だ。下田医師は「変化があったらすぐにかかりつけ医やケアマネに相談を」と話す。

◇  ◇  ◇

悪化すると死の可能性も

2015年に市民団体「褥瘡患者と家族の会」を設立した大住章二会長(65)には苦い経験がある。01年、82歳だった母親が足のむくみを訴え、検査入院した時のことだ。2週間程度と思っていた入院が長引き、2カ月後に病院から「床ずれができた」と知らされた。ベッドで横向きの体勢が続き、両方の太もも外側の上部に約10センチの穴が開いた。大住さんは「これが人間の体か」と衝撃を受けた。床ずれは上半身にも広がり「肺に穴が開けば亡くなります」と医師に余命宣告を受けた。

床ずれに詳しい医師を必死に探し、転院すると床ずれは回復に向かった。大住さんは「最初の病院では十分な予防や治療がなされていなかった」と振り返り、自身の体験を本にまとめ、講演活動を行う。「きちんと予防すれば床ずれは防げる。私のような思いをしてほしくない」と訴える。

(朝比奈宏)

[日本経済新聞夕刊2020年8月19日付]

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