蒸し暑い夏場は窓を開けるため、蚊の侵入を防ぐ防虫ネットも必須アイテムだ。コロナ対策では「自宅にいるときのように消毒、手洗いを励行してほしい」(中川さん)。

記者も試してみた。カー用品店で外から見られないための目隠し用サンシェードを購入。防虫ネットは売り切れていたので、虫よけスプレーで対処することにした。

実行日は6月21日の日曜日。日中の最高気温は25度ほどで夜間は20度ちょっとに下がる予報だ。昼間の明るいうちにマイカーの後部座席を倒して内部の広さを確認した。マイカーは全長4メートル強の小型車で1.2メートル四方の空間ができた。小児用ふとんを敷くとぴったり収まった。足が真っすぐ伸ばせず、寝返りをうちにくいが、体を丸めて横になる姿勢ならいけそうだ。

食事を済ませて夜11時に毛布とお茶のペットボトルを持って車内に乗り込む。車中泊はエンジン停止が基本。真っ暗で何もすることがないからすぐ横になった。天井まで高さがあるので狭い感じはしない。家族同伴は無理だが、一人だったら案外いける。

だがどこか気を張っている自分がいて半分寝て半分意識があるような感覚。普段より1時間半ほど早い午前5時に目が覚めた。気温が低かったので寝苦しさはなく、蚊の侵入にも悩まされず助かった。

「あと1、2日なら車中泊でも大丈夫」と思ったのは最初のうちだけ。翌日、寝違いのように首が痛んだ。実際に災害に遭ったら心身へのストレスはさらに高まるから、周到な準備が必要だと感じた。

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寒い冬 カイロや寝袋など必需

冬の車中泊も過酷だ。ロードサービスの日本自動車連盟(JAF)は真冬の高原でエンジンを止めたまま夜をしのげるか実験した。実験は深夜11時に始まり、何の装備もない被験者は3時間弱でギブアップ。エマージェンシーシート(体温保持用のアルミシート)の被験者も明け方には音を上げた。

最終の午前7時まで耐えられたのは「毛布+使い捨てカイロ」と「寝袋」の被験者だった。雪国では暖房のためエンジンを回したままだと、マフラーが雪で塞がれた場合に排ガスが車内に逆流し命の危険がある。寒さ対策は万全に。

(木ノ内敏久)

[NIKKEIプラス1 2020年7月25日付]

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