今夏の節電術 換気10分ならエアコンつけっ放しがお得

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写真はイメージ=PIXTA
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自宅で過ごす時間が増えそうなこの夏、電気代もいつもよりかさみそうだ。無理なくできる節電のコツを専門家に教わった。

消費電力の大きな家電と上手に付き合うことが節電への近道だ。総合家電エンジニアの本多宏行さんは、「使い方に注意するだけで節電の効果は上がる」と話す。

エアコン運転前 窓開けて換気を

夏に大活躍するエアコン。室温と外気の差が大きければ大きいほど、電気を使う。長時間電源をオフにしたとき、むっとする熱気にすぐつけたくなるが、「スイッチを入れる前に窓を開け、部屋の熱を逃がすといい」(本多さん)。

今夏は新型コロナウイルスの感染防止のため、こまめな換気が求められている。省エネルギーセンター(東京・港)の久米伸一さんは「10分程度の換気なら、つけっ放しの方が経済的」と説明する。

扇風機で冷気をかき混ぜると、より涼しく過ごせる。エアコンの自動運転も活用したい。人感センサーにより、人がいないときは送風モードに切り替わるなど、余計な電力使用を抑えてくれる。エアコンは「設定温度を27度から1度高くすれば、電気使用を約10%削減できる」(久米さん)。年間の冷房代が約820円節約できる計算だ。

2週間に一度を目安にフィルターも掃除しよう。ほこりやゴミで目詰まりすると、冷却能力が低下してしまう。自動掃除機能がある機種も多いが、汚れを取りきれない場合もある。本多さんは「掃除が不要とは限らない」と指摘する。

部屋には、直射日光が当たらない工夫も必要だ。「窓の外で遮断するのがいい」(久米さん)。すだれやサンシェードなどで日射を避ける。ヘチマや朝顔などのツル植物をネットにはわせた緑のカーテンなら、見た目も涼しい。室外機は日なたを避け、周囲をきれいに片づけて風通しをよくしておく。

夏は冷たい飲み物がほしくなり、冷蔵庫を開け閉めする回数が増えがちだ。節電には開閉時間が短くなる工夫をしよう。まず、必要なものを手早く取り出せるよう、整理整頓を心がける。家族が迷わないように「調味料の位置をイラストに描いて冷蔵庫のドアにはっておく」(本多さん)のもいい。

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整頓する冷蔵庫 詰め込む冷凍室