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夏に増えるダニにご用心! 鼻炎・ぜんそく・感染症も

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NIKKEI STYLE

夏はダニが増える季節。家の中で繁殖してさまざまなアレルギー疾患を引き起こす。近年はキャンプなど屋外活動でかまれて感染症を起こす被害も目立つ。疾患の種類ごとに、予防と対策をまとめた。

ダニによる大きな被害の一つはアレルギー疾患を誘発することだ。花粉症の時期を過ぎても鼻炎が続くなら、屋内のダニやハウスダストによる場合が多い。ダニの死がいやフンに含まれるアレルゲンがホコリとともに極小の粒子となって体内に入り症状を起こす。埼玉医科大学の永田真教授によると「アレルギー検査でハウスダストに陽性となった場合でも、実際はダニアレルギーがほとんど」という。

ダニが起こすアレルギー疾患には他にも、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくがある。「大人の気管支ぜんそくは約5割、子供の場合は約9割がダニアレルギーと考えられる」(永田教授)。ダニアレルギーを発症すると「将来いくつものアレルギー疾患を併発するので、早めのダニ対策と治療が重要」という。

ダニ対策の基本は部屋の換気、十分な清掃、カーペットなど布製家具を置かないことだ。洋室はフローリングのままが望ましい。高温多湿を好むダニの温床となる寝具は最低でも週1回は天日干しし、掃除機で念入りに表面のダニの死がいやフンを吸引する。

治療法には時間をかけて体質改善を図る「アレルゲン免疫療法」があり、注射と舌下免疫療法の2種類ある。注射は週1回のペースで半年以上通院するが、最近は約6日間の入院で効果が出る急速免疫療法もある。治療薬を口の中で溶かす舌下免疫療法は、通院の必要はなく気軽に取り組める。2015年からダニ由来のアレルギー性鼻炎に使う舌下免疫療法が、健康保険の適用対象となっている。

免疫療法について「他のアレルギー性疾患の併発・重症化を防ぐために、初期のアレルギー性鼻炎の患者に強く勧めたい」と永田教授は話す。

ダニによるもう一つの被害は感染症だ。夏は屋外のマダニにかまれウイルスが体内に入って発症する例が目立つ。近年、特に警戒されているのは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。11年に中国の研究者が発表した新しいウイルス感染症で、主にシカやイノシシ、タヌキなどの野性動物からダニが媒介して人に感染する。発症すると発熱、食欲低下、吐き気、下痢・腹痛などの症状が見られ、重症化して死亡する例もある。

国立感染症研究所の葛西真治昆虫医科学部長によると、国内では「ウイルスを持っているマダニの割合はそれほど高くない」。それでも入念な対策が必要だ。

マダニから身を守る方策は肌を露出しないことだ。キャンプや農作業で、マダニが生息する草むらや藪(やぶ)、あぜ道に立ち入る場合は、長袖と長ズボンで体を覆う。ディートやイカリジンを配合した虫よけ剤を併用すると効果的だ。

マダニは皮膚に長時間(長いと10日間以上)取り付いて血を吸う。痛みはなく気づかないことが多い。帰宅したらシャワーや入浴時にダニにかまれていないかチェックしよう。数ミリ程度の赤い腫れがあると可能性がある。吸血中のマダニを見つけてあわてて引き抜くと皮膚に刺さった口の部分が残って化膿(かのう)することもある。除去は皮膚科医など医療機関に処置してもらう。

またSFTSウイルスの潜伏期間は5日~2週間程度。マダニにかまれたら数週間は体調に気を配り「発熱等があったらすぐに医療機関で診察を受ける」(葛西部長)。

マダニは増加傾向にある感染症の日本紅斑熱も媒介する。野生動物の生息域で活動する場合は、感染症から身を守る配慮を心がけたい。

(ライター 大谷新)

[NIKKEIプラス1 2020年7月18日付]

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