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マスクで「肌荒れ」困った コロナ予防で増える炎症

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NIKKEI STYLE

新型コロナウイルスの感染予防で手指消毒やマスク着用が広がるなか、肌荒れに悩む人が増えている。新規感染者が再び増えており、感染予防の取り組みはコロナ時代の新たな生活様式として今後も求められそう。肌に負担をかけず、無理なく対策を続けられるようにすることが大切だ。

「例年、春になって暖かくなれば肌荒れの患者数は減るはずなのに今年はむしろ増えている」。代々木上原皮膚科クリニックの竹尾千景院長は違和感を口にする。

今年の3月1日から7月7日までに、かゆみや乾燥など手荒れを理由に来院した患者数は前年の同時期の7倍超に膨らんだ。さらに、前年はわずかしかいなかった顔周辺や耳まわりの皮膚炎、ニキビによる患者数も今年は急増している。

手荒れの患者は(1)例年は春になると改善するのに症状が長引いている(2)春以降ますます症状が悪化している(3)これまで症状がなかったのに初めて受診した――の3パターンに分類されるという。顔周りの肌トラブルも含めて患者の話から浮かぶのは、マスクの頻繁な着用によって肌がこすれたり、手洗いや消毒回数が増えたりすることによるコロナの感染予防に伴う肌荒れだ。

コロナを含む感染症の対策では、一人ひとりのマスク着用を含むせきエチケットや手洗いが基本とされている。厚生労働省などによると、手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いで1/100に、せっけんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせるという。手洗いがすぐにできない状況ではアルコール消毒液が有効とされ、街中のいたるところに設置されるようになってきた。

ただ、手洗いや消毒液で皮膚の油分も取り除かれると、肌荒れの要因になる。「通常の皮膚トラブルの場合、原因や刺激を避けるところから治療が始まるのに、最近のコロナ事情においては手洗いや消毒が必須となっており、皮膚科医として悩ましい」(竹尾院長)

感染対策が長引くなか、肌荒れを防ぐにはどうすればいいのか。

手荒れ対策には、手洗いや消毒の回数は減らしにくいので、(1)夏場でも乾燥を感じる前に予防的にハンドクリームで保湿する(2)外出しない日の家での手洗いは、せっけんなどを使わず流水のみとする(3)グリセリンやヒアルロン酸など保湿剤入りのアルコール消毒液を使う――ことがよいという。また、水がしみたり、かゆみがあったりする場合は専門医を受診してほしいという。

感染予防の徹底はアレルギー疾患を持つ人にも負担になっている。

アレルギー患者らを支援するNPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」の赤城智美事務局長のもとには、アトピー性皮膚炎を抱える高校生らから、アルコール消毒の痛みが嫌で学校をサボったという相談が寄せられている。

文部科学省が学校生活での感染対策を示した衛生管理のマニュアルには、「せっけんやアルコールを含んだ手指消毒薬に過敏に反応したり、手荒れの心配があったりするような場合は、流水でしっかり洗うなどして配慮を行う」と記載されている。それでも「子ども社会は大人以上に同調圧力が強く、負担に感じてしまう子どもが多い」(赤城さん)。

ウイルス対策でも、手洗いをすれば、消毒液を使う必要はないとされている。赤城さんは「子どもたちが自分の肌に合ったせっけんを持ち歩き、消毒液を使わなくても大丈夫だと自分でコミュニケーションを取れるよう、周囲も気を配る必要がある」と指摘する。

コロナ対策では「必ずこれを」と一律の対応を求めるのではなく、一人ひとりが無理なく対策を続けられるようにする周囲の配慮も大切になりそうだ。

◇  ◇  ◇

ネットで対処検索 増加の一途

ヤフーがまとめた新型コロナウイルス関連の検索結果の週次リポートによると、「マスク 肌荒れ」の検索数が日増しに増えている様子が鮮明だ。政府による緊急事態宣言の解除直後の22週(5月下旬)が最も多い。「宣言解除後も検索数は減ることがなく、着用日数が長くなるほど、肌荒れに悩まされる人が増えていると推察される」と分析する。

経済活動が再開されるにつれ、マスク着用の機会は増えている。肌荒れ関連の悩みが一段と増える可能性がある。

関連する検索ワードには「対策」「薬」「ワセリン」が上位に並ぶ。ワセリンを使って肌を保湿したり、マスクとの摩擦を軽減したりする方法を探る人が多いようだ。また、ポリエステルやポリウレタン、コットン、ガーゼなど素材に関するワードも結びついており、自分の肌にあったマスク選びも広がっている。

(牛込俊介)

[日本経済新聞夕刊2020年7月15日付]

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