NIKKEIプラス1

では加齢で衰えた抗酸化力を高めるには何をすべきか。愛知学院大学心身科学部特任教授の大沢俊彦氏は「ビタミン、カロテノイド、ポリフェノールといった抗酸化成分が豊富に含まれる食品を積極的にとってほしい」と助言する。

緑黄色野菜、根菜、果物、海藻、キノコ、豆、ハーブ類などを偏りなく食べるとよいだろう。「ゴマや玄米、緑茶などもおすすめ」(大沢氏)という。

体内の抗酸化物質をサポートし、活性酸素を減らすなど「食品の抗酸化成分には、それぞれ別の役割と働きがある。だから様々なものを日々バランスよく摂取することが大切」と大沢氏は指摘する。

ところで酸化ストレスを促進するのは加齢に限らない。活性酸素を必要以上に増やす生活習慣も問題だ。避けるべきはたばこ、過度の飲酒、日焼け、強いストレス、食べ過ぎ、激しい運動などだ。

たばこは有害物質を吸い込むため「それを攻撃する活性酸素を大量に発生させる。同時に抗酸化成分のビタミンCも壊してしまう」(大沢氏)。

肥満の人は食べ過ぎる傾向があり、そのため血糖値が高いことが多い。「血糖値が高いと取り込んだ酸素をうまく使えない。それで活性酸素が増える」と指摘するのは犬房氏。食べ過ぎ防止と適度な糖質制限をすすめる。

肥満の改善には運動も有効だが、呼吸量が急増する激しい運動はNGだ。取り込む酸素が多くなり過ぎると、結果として活性酸素が増える。有酸素運動は軽めのものにし、「ランニングではなく、大股で早歩きのウオーキングを」(犬房氏)。

食事や生活習慣に気を配る抗酸化生活を今すぐ始めてはいかがだろうか。

(ライター 松田亜希子)

[NIKKEIプラス1 2020年7月11日付]

「健康づくり」の記事一覧はこちら

日本の健康経営を推進するポータルサイト

健康経営優良法人認定制度における申請受付をはじめ、健康経営銘柄・健康経営優良法人認定企業の紹介、事例やデータ等を掲載。

>> 詳細はこちら