NIKKEIプラス1

タンスや衣装ケースも掃除しよう。ほこりや繊維くずが残ったままだと害虫がすみつきやすい。ぬれた布で拭くと湿気を帯び、カビが生えやすくなる。「掃除機で吸い出せば十分」(船橋さん)だ。

かさばる冬物はギュウギュウに詰め込みがちになる。だが、服の重さでシワができたり、繊維がつぶれたりするため、「7~8割を目安に保管する」(中山さん)のもポイントだ。襟のあるものは平置きする場合、向きを交互に重ねて形崩れを防ぐ。ダウンジャケットは洗濯ネットに入れると小さくなる。コートなどはタオルを入れて畳み込めば、折りじわがつきにくい。

たくさん収納したい場合は「立てて収納する。平置きより2倍以上入るうえ、重さでつぶれにくく、服も傷みにくい」(中山さん)。

船橋さんも「詰め込みすぎると防虫剤の成分が行き渡りにくくなる」と指摘する。防虫成分は空気より重く、上から下に流れる。服の上に置くのが正しい使い方だ。除湿剤も同じ。クローゼットには大型用の掛けるタイプの防虫剤や除湿剤がおすすめだという。

蓋つきケースは 湿気に注意を

クローゼットのなかで夏物と冬物を一緒にハンガーでかけておく場合は、冬物に防虫成分のあるカバーをかけると安心だ。蓋つきの衣装ケースにも気をつけたい。「湿気は下にたまる。長期間保管するときは天井に近い場所に置く」(中山さん)。ケースは軽くて柔らかい布製タイプがしまいやすく、安全だという。

中身が見える透明の衣装ケースを使っている人もいるだろう。クローゼットの上の棚などよく見える場所に保管すると、「服の色がケースからのぞき、クローゼット内がごちゃごちゃして見える」(中山さん)。中身が見えないよう、目隠しするのも一案だ。

衣替えと同時に日々の服を使いやすく配置してもいい。

「目から腰までの高さには季節に合った服だけ置く」(中山さん)。それ以外は衣装ケースなどに収納するか、上段の引き出しなどに位置を変える。掛けたまま保管したいものは端に寄せる。使用頻度で収納位置を変えることが、ワードローブを考えやすくするポイントにもなる。

(ライター 児玉 奈保美)

[NIKKEIプラス1 2020年5月16日付]

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