くっつきにくいホイルの実力は? フライパンで焼き魚管理栄養士 今泉マユ子

2020/4/14

アルミホイルには食材がくっついてしまうのが悩みの種。今回はくっつきにくいよう加工したというアルミホイルを活用してみる。手間がかかるからと魚を焼くのを敬遠していた方でも、フライパンで簡単に焼けるようになるはずだ。サケや塩サバの切り身からアジの開き、サワラにマダイ、メバルまで魚の種類も問わない。皮を破かずにきれいに裏返せて、後片付けも楽になる。

今回使ったホイルは食材を置く面をシリコン樹脂加工していて、焦げ付きにくいとのこと。フライパンからはみ出さないように切ったり、折ったりして敷く。何度も使ってみたが、油や汁を通さないので、フライパンが汚れる心配はしなくてすみそう。熱は十分伝わり、焼き目はきれいに付く。

実際にこのホイルの上に魚を置いて焼いてみよう。切り身の場合は盛り付けたときに上面になる皮目から。皮のある側を下にして、まずはふたをせずに焼いていく。身の縁が白くなってきたら、裏返してふたをする。時間配分で言うと、皮目を焼くのが6割、裏返してからが4割くらいだろうか。最後にはふたを外し、水分を飛ばすように焼き上げる。

切り身は火が通ると崩れやすくなるので、裏返すときはフライ返しで。食材を動かす場合も木製の調理器具を使うなど、ホイルを破かないように気を付けてほしい。サンマやサバなどの青魚では焼いている途中に脂が出てくる。キッチンペーパーでこまめにふき取るようにしよう。

いま日本では魚離れが続いていると聞く。「骨があって食べるのが面倒」「魚よりも肉を食べたい」など原因はいろいろ挙げられると思うが、「調理が大変」というのも大きいようだ。ただ焼くだけでおいしいのが魚。もっと魚を食べてほしいと思う。

もちろん魚以外の料理でもこのホイルは便利に使える。鶏肉の照り焼きは甘辛いタレを焦げ付かせずにできる。砂糖やバターを使うフレンチトーストも大丈夫。薄焼き卵は油を使わなくてもきれいに仕上がる。ホイルで仕切りをつくればフライパンひとつで同時に2~3品できるので、お弁当のおかずを用意する時間も短縮できる。洗い物も減らせるので、忙しいときに助かる調理法だ。

くっつきにくいよう加工したホイルは100円ショップでも手に入る。普通のホイルでも、いったん丸めてクシャクシャにしてから広げて使えば、食材とホイルの間に隙間ができ、はがれやすくなる。上手に活用してみよう。

今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ)
1969年生まれ。管理栄養士として企業の社員食堂、病院や保育園に勤務。缶詰やレトルト食品を使った時短レシピのアレンジのほか、防災食アドバイザーとしても活躍。

[日本経済新聞夕刊2020年4月14日付]

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