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和洋中OK、カニカマは万能な健康食材 筋肉再生も

NIKKEIプラス1

セブンイレブンとファミリーマートで全く同じ商品名の「香り箱の寿司」。どちらもスギヨの「香り箱」をそのまま使う。「うまみが詰まった雌のズワイガニを指す香箱(こうばこ)ガニのイメージを商品化した」(スギヨ広報)。おにぎり感覚でカニカマを楽しめる。

コンビニでもおにぎり感覚でカニカマを楽しめる

日本発祥のカニカマだが、日本かまぼこ協会によると今や消費量の1位はフランス、2位はスペイン。フランスでも暮らした同協会の奥野勝専務理事は「カニはどの国でも高級品だが、カニカマなら安く手軽に味わえる。1980年代のBSE(牛海綿状脳症)と健康ブームを背景にシーフードとして広まった」と話す。生産量は日本を抜いてリトアニアが1位。もはやカニカマの中心は欧州か。

フランスで食べられるのがサンドイッチだとか。カニカマはのり巻きのイメージ。パンの具材には違和感があったが、チーズやレタス、キュウリ、味付けで加えたタルタルソースと相性も良い。健康志向の人が好むのも納得だ。

次はスペイン料理のアヒージョ。にんにくたっぷりにオリーブオイル。高級タイプのカニカマを並べ、トウガラシも少々。火を通すとカニの風味が一段と増す。これはワインが進む。

フランスパンで挟んだヘルシーなサンドイッチ
ワインによく合うアヒージョ

ごく簡単なメニューでも、食材としての底力が伝わってきた。「魚の練りものがこんなに豊富な国はほかにない」(日本水産の杉田さん)。日本の食品加工技術と知恵が生んだ食材が、世界の食卓と、人々の健康を支えている。

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スケソウダラすり身 世界で人気

体長が最大1メートルにもなるスケソウダラ

生のスケソウダラ(写真)を見たことがある人は少ないだろう。鮮度が落ちやすいのため刺し身などで食べることはまれで、大半はすり身にしてカニカマなどの加工品に使われる。最大で1メートル近くにもなる白身魚でタラコの親だ。近年、温暖化の影響で日本近海では取りにくくなっている。

加えて「世界的な健康ブームですり身の価格が高騰している」(日本かまぼこ協会)。新型コロナウイルスの影響で料亭などに出荷される高級食材がスーパーで安く売られている。コロナ禍は、本物のカニが安くなってカニカマが値上がりする珍現象も招いているようだ。

(大久保潤)

[NIKKEIプラス1 2020年4月11日付]

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