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座り仕事はご用心 その肩こりは「頸肩腕症候群」かも

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NIKKEI STYLE

デスクワークの人は用心した方がよさそうだ。首筋や肩のひどいコリは「頸肩腕(けいけんわん)症候群」の可能性がある。パソコンに向かって長時間、同じ姿勢で作業する人に表れやすい症状だ。ただのコリと違い、仕事から離れても解消しない。悪化すると、腕や指先の痛みやしびれが慢性化することもある。気になる人には整形外科の受診を勧めたい。

国立病院機構村山医療センター(東京都武蔵村山市)には「首筋や肩のコリがひどく、夜も眠れない」「街のマッサージ店に通ったけれど、全然治らない」といった40代以上の患者が男女を問わず数多く訪れる。

頸肩腕症候群は首や肩、腕、指先に痛みやしびれが出る症状全般を指す。まずは椎間板ヘルニアなどを疑って受診すべきだが、病名が特定できない場合に頸肩腕症候群と診断されるケースが多い。聞き慣れない病名だが、レントゲンや磁気共鳴画像装置(MRI)では異常が映らず、医師の診察で判断する。

東京都内に住む会社員の男性(59)もその一人。外科医から説明を受けた男性は「仕事の合間に首や肩を軽く回すようにというアドバイスに従ったところ、かなり改善した」と喜ぶ。

この病気は背中の「僧帽筋」などの筋肉の血行不良が痛みの原因だ。同じ姿勢のままでいると、筋肉が緊張して血流を阻害。疲労物質が筋肉にたまってコリになる。末梢(まっしょう)神経も刺激し、腕や指先に痛みやしびれが生じる。

村山医療センターの谷戸祥之副院長は「普通のコリなら風呂に入ってリラックスすれば筋肉の緊張がほぐれ、治まることが多い。寝ている時やソファで安静にしている時でも痛みが続けば、頸肩腕症候群を疑った方がいい」と話す。

肩などの関節の病気が専門で、整形外科学を教える東京大学の田中栄教授(医学博士)は「パソコンに日々向かい、正確さや速さ、集中力が求められる仕事を長時間続ける30~50代の働き盛りの事務職に多い」と語る。指先でキーボードをけたたましくたたく反復動作と、ほとんど動かない姿勢を続けていると発症のリスクが増すという。

 谷戸副院長は「薬の世話にならないように、オフィスでもできる運動療法が効果的」と指摘する。パソコンに向かう仕事を1時間続けたら、1~2分間は小休止。首をぐるりと回したり、肩をゆっくりと持ち上げて下ろしたりするなど血流を促す動作をする。

簡単なことだが、実行している人は意外に少ない。街のマッサージ店でも手軽にリフレッシュできるが、頸肩腕症候群の痛みには持続的な効果は見込めないので、運動療法を意識的に取り入れてみてはいかがだろうか。

首筋や肩のコリはさまざまな病気の症状として表れる。症状がひどい方は重い病気が潜んでいないかを確認するためにも、医療機関に足を運んだ方がいいだろう。

◇  ◇  ◇

猫背でスマホ禁物 正しい姿勢 負担抑える

最近はスマートフォンやタブレット端末を使い、仕事をする人も増えた。特にスマホはパソコンより画面が小さいため、田中教授は「猫背で前かがみになり、画面を食い入るようにして作業することが頸椎にダメージを与える」と注意喚起する。本来は緩やかにカーブしている頸椎が、こうした姿勢になると不自然な格好になり、筋肉が疲労しやすくなる。

田中教授が勧めるのが姿勢の改善だ。画面をのぞき込むような猫背の格好で作業するのは頸肩腕に負担がかかる。これを避けるため、専用スタンドに端末を置き、目線の高さに画面が来るように調整する。椅子に深く座り、画面を操作するときは腕を机の上に乗せて肘掛けも使う。これだけでも正しい姿勢に近づく。

田中教授は「痛みが続くと、仕事に集中できなくなり、日常生活にも支障を来す。職業病に対応する産業医を受診し、仕事場での姿勢など環境改善をアドバイスしてもらうのもいい」と話す。

(シニアライター 近藤英次)

[日本経済新聞夕刊2020年3月11日付]

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