NIKKEIプラス1

この後は(4)背骨ひねり。大きく脚を開き、膝の内側に手を添える。軽く脚を押し開くようにしつつ、肩を内側に入れて背骨をひねる。背筋を伸ばし、内側に入れた肩とは反対側の肘を外に突き出すようにするのがポイントだ。背中を丸めないように注意する。

脚の筋肉のこわばりも背骨まわりの自律神経に影響するため、太腿(もも)裏の筋肉を伸ばす(5)腿裏伸ばしもお勧めしたい。片脚を軽く伸ばし、踵(かかと)を付けてつま先を上に向ける。背骨を伸ばし、腿の付け根に手を添え、息を吐きながら上体を軽く前に倒す。深く倒すことで骨盤を前傾させ、腿裏を伸ばすことができる。

さらに挑戦したいのが、立ち上がって行う全身連動。背骨全体を刺激でき、全身の血流も促進できる。まずは(6)背骨反らし。安定した机に手を付き、2歩程度後ろに下がり、両腕にしっかり体重を乗せながら、背筋を反らせる。次は(7)背骨ひねり。机に片側の手を付いて、反対側の脚を外に開き、手は下から上に振りながら背骨をひねる。

この後は(8)ふくらはぎ伸ばし。片脚を後ろに引き踵を床に付け、ゆっくりと体重を前の脚にかけていく。後ろの脚のつま先を前に向け、反動をつけないようにして踵を付けるのがポイント。仕上げは(9)全身伸ばし。肩幅程度に脚を開いて立ち、片方の手を交互に引き上げて体を伸ばす。上げている手と反対側の肘は下に引き下げることで背筋を伸ばすように意識しよう。

自律神経の乱れによる不調は急を要するような症状でないことが多いことから、ついつい放置しがち。こまめなケアで春の不調を防ごう。

(早稲田大学スポーツ科学学術院 荒木邦子)

[NIKKEIプラス1 2020年3月7日付]

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