NIKKEIプラス1

とくに、陶器は磁器に比べ、柔らかくて欠けやすい。重ねすぎると、破損の原因になるので注意したい。重ねられない形の食器もある。スペースをとりがちで、上の空間が活用できずもったいないと感じることも。棚の位置を変えられるタイプなら、食器の高さに合わせて調整するのも手だ。

色・柄や素材 似た物近くに

棚に入りきらない食器や使用頻度が低いものは、手放すタイミングかもしれない。縁が欠けていたり汚れていたりするものや、大きすぎる皿、重くて使いづらい器も、必要かどうか見直したい。「枚数がそろっていない食器を外す」(光田さん)のも1つの判断基準となる。

ガラス戸の食器棚は見た目も気になる。キッチンとつながったリビングルームが一般的になり、客人が目にする機会もある。

光田さんは食器の色や柄、素材が同じものを近くにまとめて置いている。それだけで整頓されて見えるという。白の食器と柄の食器は分け、色や柄がついている食器は、同系色でまとめる。重ねるのは、2種類までと決めている。

棚に置くときは、「柄の向きをそろえる。ちょっとした手間で、きれいに見える」(光田さん)。

コップの取っ手も向きをそろえると、見栄えがいい。カップなどの飲み口を下にして置くと、棚のほこりや汚れが付着してしまう。つかみにくく落としやすくなるので、上向きに置くのが正解だ。スペースに余裕があれば、お気に入りの食器や美しい柄のコーヒーカップなどを手前に。見せる収納で、見た目の楽しさも増える。

光田さんは、「食器棚が片付くと皿選びが楽しくなり、食卓が華やかになる。料理を美味しそうと感じるのは、味覚より視覚の影響が大きい」という。食器棚の整理は「使いづらいと感じたとき」(関澤さん)に繰り返し行う。料理の腕前まで左右しそうな食器棚。いつも気持ちよく使いたい。

(ライター 児玉 奈保美)

[NIKKEIプラス1 2020年2月15日付]