動くベッド、9分でZzz… スリープテックを試した

NIKKEIプラス1

上半身を起こした状態で眠れるか不安だったが、後で記録を見ると9分で寝入っていた。本来は熟睡を検知してから寝返りしやすいようベッドは10分かけて水平になるが、うとうとしながら角度が変わるのに気がついた。記者の動きが少なかったので熟睡状態と判断されたようだ。椎野さんによれば「目を覚ますとすぐに動きを止めるので睡眠全体への影響はほとんどない」という。確かに記者は気づかないうちに再び眠っていた。

宿泊した翌朝に「睡眠スコア」が確認できる(レム東京京橋)

起床時には指定した時間の少し前から眠りが浅くなるタイミングを捉え、自動的に上体が起き上がって自然な目覚めを促す。二度寝しにくい体勢なので目覚まし時計より起きる踏ん切りがついた。睡眠スコアを確認すると総合84点で「よい睡眠です」とある。確かに「よく寝た」感覚だ。

日本人の1日平均睡眠時間は経済協力開発機構(OECD)が昨年まとめた調査で7時間22分と加盟国30カ国中最低。総務省の2016年「社会生活基本調査」では15歳以上で7時間37分と1976年の調査開始から減少傾向が続く。早稲田大学名誉教授ですなおクリニック(さいたま市)院長の内田直さんは「ITの発達で情報量が加速度的に増え、睡眠時間を削り処理するようになった」とみる。

フィリップスのヘッドバンドは深い眠りを誘う音を出す

特殊な電子音を出し、深い眠りにつなげるというのがフィリップスの「スマートスリープ ディープスリープ ヘッドバンド」(実売約4万7000円)。耳の後ろに貼るセンサーが、深い眠りで生じる振幅のゆったりとした脳波「徐波」を検知すると500~2000ヘルツの微弱な音を発し、徐波の振幅を強めるという。

50代以上は徐波の衰えで効果が出ない場合もあるという。54歳の記者が自宅で試すと、0.5秒の音を1秒おきに11分間繰り返された記録があった。

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