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冬の頻尿、潜む病気に注意 細菌感染やがんの疑いも

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NIKKEI STYLE

冬になるとトイレの回数が増える。これは季節性の生理現象だが、頻尿は加齢に伴い目立ち始めることが多く、ときに深刻な病気が潜んでいることもある。受診すべき頻尿の見分け方を把握し、正しく対処したい。

寒くなるとトイレが近くなる。それは気のせいではないらしい。「疾病の原因などを探る疫学調査からも、夏より冬の方がトイレに行く回数が増えることが確認されている」と日本大学医学部泌尿器科学系主任教授の高橋悟氏は指摘する。

まず、冬は汗をかく量が減るため尿が増える。皮膚からの寒冷刺激を脊髄が尿意と勘違いするという理由もある。下半身を冷やさないようにすると、それだけでもトイレに行く回数は減る。

また、水分をたくさん取れば頻尿になる。健康維持のため意識的に水分を取る人が多いが「取り過ぎも目立つ。食事以外で1日に取る水分は1~1.5リットル程度でいい」(高橋氏)。塩辛いものを食べるとのどが渇く。コーヒーやお茶に含まれるカフェインには利尿作用がある。これらを取りすぎないように注意する。

男女とも高齢になるとトイレの回数が増える。男性は前立腺の肥大が誘発。女性は出産や肥満で股間の骨盤底筋(こつばんていきん)がゆるみ、尿道周りの筋肉が衰え頻尿になることが多い。

前立腺とは、膀胱(ぼうこう)のすぐ下で尿道を取り囲んでいる男性特有の器官だ。加齢によって肥大しやすく、60代で60%、80代では90%の男性に肥大が見られる。これが尿道を圧迫するため尿が出にくく、頻尿にもなりやすくなる。加えて、尿が出るまでに時間がかかる、残尿感がある、という場合は前立腺肥大症の可能性が高く、受診した方がいい。症状に合わせ薬物治療や外科手術が行われる。

頻尿には加齢以外の要因もある。例えば膀胱炎でも頻尿になる。膀胱を支える間質という部分に炎症が起こる間質性膀胱炎では、「尿がたまって膀胱が膨らむと痛みを感じる」と昭和大学医学部泌尿器科教授の嘉村康邦氏は話す。

同じ膀胱炎でも、細菌に感染した場合は膀胱が収縮する排尿の最後に痛みを感じるという違いがある。尿が濁るのも細菌性の特徴だ。いずれの膀胱炎も、受診して抗菌薬などの薬物治療が必要になる。

頻尿になる病気の中でも怖いのは膀胱がんだろう。特に喫煙者はリスクが高い。初期で発見できれば5年生存率は9割以上だが、高橋氏によると「初期は痛みもなく、血尿くらいしか自覚症状がない」という。尿に血が混じっているときは、医療機関で検査を受けることが欠かせない。

頻尿で最も多いのは過活動膀胱だ。尿がたまると膀胱が急激に収縮して強烈な尿意に襲われる。「潜在患者数は約1000万人」(嘉村氏)とされる。正常な膀胱は300ミリリットル程度の尿をためられるが、高橋氏によると「過活動膀胱になると100ミリリットルもためられない人も珍しくない」。

医療機関では、抗コリン薬やβ3作動薬など膀胱の収縮を抑える薬が処方される。また、排尿間隔を意識的に空け膀胱の容量を大きくする膀胱訓練も有効になる。

女性に多い骨盤底筋の衰えは、尿道周りの筋肉をトレーニングすることで改善できる人も多い。太りすぎなら体重を落とすことで腹圧が減り、骨盤底筋の負担が軽くなる。

医学的には「1日8回以上トイレに行く」ことを頻尿と呼ぶが、40歳以上の約4500人を対象に行われた調査では40%以上が当てはまった。嘉村氏は「問題は生活にどう影響するか。特に困っていなければ回数を気にする必要はない」と助言する。トイレが心配で旅行や映画に行けないなど、行動を制限している場合は泌尿器科を受診しよう。

(ライター 伊藤和弘)

[NIKKEIプラス1 2020年1月25日付]

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