レジ袋有料化で何が変わる 「5円までなら払う」多数
レジ袋は1円以上の価格設定が7月から義務付けられる
●レジ袋の価格は各事業者が決める
●一部の袋は有料化の対象にならず
●使い捨てる生活様式を見直す契機
●一部の袋は有料化の対象にならず
●使い捨てる生活様式を見直す契機
7月1日から全国の小売店でレジ袋の有料化が義務付けされます。これまでも一部のスーパーが数円で売るか、要らない人にはキャッシュバックをしています。「今回の義務化によって、何がどう変わるの?」という消費花子さん。日々使うモノだけにママ友の間でも話題になるといいます。編集委員の大岩佐和子さんに聞きました。
花子さん なぜ今、有料化なのですか。
大岩さん 大阪の20カ国・地域首脳会議で海洋プラスチックごみ問題が主要テーマになりました。その対策の1つとして政府が打ち出しました。東京五輪で大勢の外国人観光客がくる前になんとか間に合わせるため7月になりました。
花子さん 準備は大変なのですか。
大岩さん 無料だったものを有料にするわけですから消費者に丁寧に説明し、納得してもらわなければなりません。有料化に伴って袋の大きさや厚みを変える小売店もあります。最近のレジ袋はどんどん薄くなっており「有料なのにすぐに破れたら客からクレームが来る」と困るからです。
花子さん すべての店で有料になるのですか。
大岩さん はい。もし中小の小売店が有料化の対象から外れたら、客が大手から中小に流れかねません。実際に、先行して有料化を進めている自治体で、ある店が無料に戻したところ、近隣の店が追随しました。一律で実施しなければうまくいきません。