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NTT東日本の井上福造社長

NTT東日本の井上福造社長

NTT東日本が電話会社からのイメージ脱却に動いている。カーシェアリングやeスポーツなど新規事業に相次ぎ乗り出し、次世代通信規格「5G」を地域限定で使える「ローカル5G」の免許も申請した。同社を突き動かすのは、固定電話の大幅減と光回線の伸び鈍化に対する危機感だ。井上福造社長は「地域社会のユーティリティープレーヤーを目指す」と語る。

住宅や公園にLANニーズ

――ローカル5Gに名乗りを上げましたが、狙いは何ですか。

「地域通信会社は斜陽産業です。20年前に3兆円近くあった売り上げは現時点では半分くらい。電話の減少を光でカバーしてきたが、ほぼ飽和状態に近づいています。これからはモノの通信、IoTがメインになる時代です」

「住宅や農場、倉庫、公園など今までLAN(構内情報通信網)環境と無縁だったところにニーズが出てきています。どういうLANがいいかというと、ローカル5Gのような無線ネットワークが最適なんです」

――例えば公園では何ができますか。

「不審者の管理などです。定期的な見回りが人手不足でできなかったり、やる人が高齢化したりしています。監視カメラで押さえて、必要があれば人が出て行くということも可能になります」

――巨大なNTTグループがローカル5Gをやると他社から批判が出がちです。

「携帯事業をやりたいのではなく、IoTをやりたいんです。そこは同じ地平線だと思います。勝負は構築と保守の力。我々は保守ができる。故障が起きたとしても地域密着企業なので直りきるまでやります」

――eスポーツではどんな事業展開を考えていますか。

「eスポーツの企画運営やネットワーク構築、教育研修まで請け負うことも視野に入れています。eスポーツはネットワークとの親和性がすごくいいんですね。会場内でネットワークが必要ですし、大会のライブ配信や遠隔地との対戦などもある。うちの社員にはeスポーツで有名なプレーヤーもいます。大会の企画や運営で引き合いがあり、自治体含めて数十の案件があります」

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