犯人はハウスダスト? 冬のアレルギー性鼻炎にご用心入念に掃除、寝具は日干し

「鼻風邪のような症状だが発熱はない。血液検査をしたら、アレルギーだったということはよくある」と慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科(東京・新宿)の藤岡正人専任講師。対処法は「まず簡単な室内の掃除から」。特にダニが多いのは寝室で、枕や布団などの寝具にたくさんいるという。藤岡専任講師は「ダニが原因ならば、枕や布団を日干しした後、掃除機で吸い取ると効果的」とアドバイスする。

寝具だけでなく、床の掃除も重要だ。「掃除機の吸引部をゆっくり動かし、カーペットや畳は1畳当たり30秒をめどに丁寧に掃除する」(藤岡専任講師)のがコツだ。さらに「アレルギーの人はダニが発生しやすいホットカーペットの使用は避けた方が無難。ソファも布製は控えた方がよい」(同)。

部屋の隅にたまったホコリもダニの発生源になる。対策の手を緩めることなく、週2回ほどは寝室や居間で入念な掃除を心掛けたい。

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血液検査で原因物質特定 花粉症と勘違いに注意

血液検査では原因物質や症状の出やすさが分かる

慶応大学の藤岡専任講師は「春の花粉症と同様に、冬もアレルギー対策を講じてほしい」と強調する。スギやヒノキの花粉が飛散する季節にはマスクを着用したり、衣類に付いた花粉を除去したりする人が多いが、冬は無頓着な人が目立つ。ハウスダストのアレルギーなのに「(秋に飛散量が多い)ブタクサなどの花粉症と勘違いしていることもある」(藤岡専任講師)という。

医師が勧めるのは血液検査によるアレルギー原因の特定だ。医療機関では健康保険適用でハウスダストや樹木、食物などへの反応と症状の出やすさを調べられる。はら耳鼻咽喉科で10月末に検査を受けた東京都内の女性会社員(24)はハウスダストに反応しやすいことが分かり、「セルフケアに役立てたい」と話す。

究極のアレルギー対策は原因物質からの回避だが、ハウスダストから完全に逃れるのは難しい。検査で原因がハウスダストと判明したら、薬と生活の工夫によって症状の改善を目指したい。

(シニアライター 近藤英次)

[日本経済新聞夕刊2019年11月27日付]

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