眠れない「むずむず脚症候群」 症状を和らげるには

NIKKEIプラス1

2019/11/23付
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睡眠障害の要因として最近注目されているのが「むずむず脚症候群」だ。我慢できないかゆみや足が勝手に動くなどの異常感覚が起こる。病気の特性を知り、適切な治療で日常生活に支障がでないようにしたい。

夜、眠りにつこうとしたとき、脚がむずむずしたり、ほてったり、鈍い痛みが走るなど不快な感じがして眠れない――。布団のなかで脚を動かしたり、起き上がって少し歩いたりすると症状が和らぐこともある。こうした異常感覚の原因は、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)という病気かもしれない。

推定患者数は200万~400万人で、治療が必要なのは約70万人と決して珍しい病気ではない。病名に脚がついているが、異常感覚は顔や口、手、腹部などに表れることもあるという。

症状が進むと異常感覚は昼間にも出る。睡眠総合ケアクリニック代々木(東京・渋谷)の井上雄一理事長によると「ある営業担当者は、外回りから戻りオフィスで長時間座っていると、脚を動かさずにいられなくなり同僚から落ち着きがないといわれた」というケースもある。

女性の発症率は男性の1.5倍で、年齢が進むほど発症率が高まる。子供のうちに発症すると座ったまま授業が受けられず注意欠陥多動性障害(ADHD)と誤診される例も少なくない。むずむず脚症候群が想定される場合、睡眠障害を診る精神科や神経内科などを受診するといい。

発症メカニズムについてはよく分かっていないが、脳内で体の動きに関する信号を伝達する物質のドーパミンが不足して起こるという説が有力だ。慶応義塾大学病院(東京・新宿)で月1回「むずむず脚外来」を担当する堀口淳客員教授は「脳内でドーパミンと同じ働きをするドーパミン作動薬を投与すると症状が改善することからも仮説は裏付けられる」と語る。

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