秋のたきこみごはん ぎんなんの豊かな滋味を味わう
今回は、秋の滋味豊かな炊きこみごはんをご紹介します。
銀杏(ぎんなん)は、金づちがなければキッチンばさみやペンチなどでも割れますが、力を入れすぎて中の実を傷つけないように気をつけましょう。薄皮をむくときの湯は、銀杏がかぶる程度の量でOKです。
また、調味料を炊飯の直前に入れることもポイント。塩分を含む調味料を最初から加えると、浸透圧で米が吸水しにくくなり、ふっくらと炊きあがりません。
具はシンプルながらも味わい深い炊きこみごはんをぜひ作ってみてください。
(1)でおく時間は調理時間に含みません。
・米300グラム(米用カップ2)
・水360ミリリットル
・昆布5×5センチ
・殻つき銀杏80グラム
・ゴボウ50グラム
・鶏もも肉150グラム
・A[塩小さじ1/8、酒大さじ1]
・B[うすくちしょうゆ大さじ1、酒大さじ2、塩小さじ1/4]
作り方(調理時間25分)
(1)米は洗って水気をきり、分量の水、昆布と一緒に炊飯器に入れ30分以上おく。
(2)銀杏は殻の合わせ目部分を金づちなどで軽くたたいて割り、中身をとり出す。
(3)鍋に少量の湯(材料外)を沸かす。火を弱めて銀杏を入れ、おたまでころがして薄皮をむく。
(4)ゴボウはささがきにし、水にさらして水気をきる。鶏肉は1センチ角に切り、Aをもみこむ。
(5)(1)に(3)、(4)とBを加えて混ぜ、ふつうに炊く。
ひとくちメモ
銀杏 缶詰が通年手に入りますが、やはり旬のものはおいしいですね。選ぶときは、表面が白いもの、振って音がしないものを。紙袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で数カ月保存可能です。なお、中毒物質が含まれているため、食べ過ぎには注意しましょう。
(ベターホームのお料理教室 写真=大井 一範撮影)
[NIKKEIプラス1 2019年11月9日付]
これまでに掲載した「かんたんレシピ」の記事はこちらからご覧ください。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。