検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

油断が招く秋の食中毒 夏疲れ・野外の食に潜むリスク

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

食中毒の件数が多い夏や冬に比べ、秋は予防の意識が薄れがちだ。夏の暑さで体力が落ちていたり、野外で食事する機会が増えたりして実はリスクが高い。対策法をしっかり押さえ行楽シーズンを楽しみたい。

「衛生管理が必要な現場で、『食中毒は秋にも気をつけてほしい』と言い続けている」。こう話すのはNPO法人「栄養衛生相談室」(東京・世田谷)理事長で東京医科大学兼任教授の中村明子氏だ。

夏は高温多湿の環境を好む細菌性の食中毒が、冬は低温乾燥の環境で長く生存するウイルス性の食中毒の発生が多くなる。そのため、「夏や冬には食中毒予防に意識が向くものの、秋には油断が生じやすい」(中村氏)という。

また、中村氏は「夏の厳しい暑さで体力や免疫力が低下していると、秋に食中毒を起こしやすくなるとも考えられる」と指摘する。

厚生労働省の統計によれば、細菌性食中毒の発生件数が最も多い原因菌はカンピロバクター。肉類の中でも特に鶏肉の汚染率が高く、加熱不足から下痢や嘔吐(おうと)、腹痛や発熱を引き起こす。中村氏は「O157など腸管出血性大腸菌も増加傾向にあり、2018年は10月にも発生報告があった」と注意を促す。

秋はキャンプや芋煮会など野外で食事をする機会が多い。普段とは環境が異なるため、野外では改めて衛生管理を徹底し、調理や食材の管理にも気を付けたい。

バーベキューなどでは、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌による食中毒を防ぐために、肉類にしっかり火を通すことが重要だ。「中心の温度が75度以上で、1分以上の加熱が必須」(中村氏)

野菜にも注意が必要だ。東京大学大学院農学生命科学研究科教授の関崎勉氏によると、ジャガイモやニンジンなど根菜類に付着した土に多く見られるウエルシュ菌は、「100度で加熱しても完全には死滅しない」という。

キャンプでは根菜類を使ったカレーも人気だが、ウエルシュ菌は45度前後で増殖しやすくなるため、作ったあとに鍋を常温で放置するのは危険だ。鍋を水につけるなどしてなるべく早く20度以下に冷ましクーラーボックスなどで保管する。「肉ジャガやシチューでもウエルシュ菌による食中毒が発生することがある」(関崎氏)ので用心したい。

秋以降、ウイルス性食中毒の中で発生件数が多いノロウイルスにも注意が必要だ。カキなどの二枚貝の加熱不足、ウイルスの付いた調理器具や手指を介して汚染された食品を口にすることが原因で11月ごろから増え始める。調理前やトイレ後の手洗いを徹底し、食品の十分な加熱や調理器具の洗浄・消毒を心がける。

中村氏は「サラダなど生で食べるものは先に調理し、その後に汚染のリスクがある肉や魚介を調理するなど手順にも工夫を」と助言する。

そのほか寄生虫のアニサキスによる食中毒も発生報告が増えている。魚介類の内臓に生息し宿主の鮮度が落ちると身の方に移動する。白い糸がとぐろを巻いているような姿が目視できるが、気づかずに刺し身など生で食べると激しい腹痛を起こすことがある。

秋にはサバ、サケ、サンマが出まわるが「秋冬のアニサキスの原因食品として報告されている」(関崎氏)。予防策として、70度以上で加熱するか、マイナス20度以下で24時間以上冷凍してから解凍して食べるようにする。

さらに、秋に気をつけたいのが、キノコによる食中毒だ。「発生報告が多いツキヨタケやクサウラベニタケは、食用のシイタケやシメジ類によく似ていて、一般の人が見分けるのは難しい」(関崎氏)。自生するキノコはむやみに採らず食べないのが賢明だ。

(ライター 田村知子)

[NIKKEIプラス1 2019年10月12日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
画面例: 日経電子版 紙面ビューアのハイライト機能
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_