WOMAN SMART

時短家事

シワにならない浴衣干し クリップ付きハンガー活用 洗濯家 中村祐一

2019/9/3付 日本経済新聞 夕刊

夏祭りの季節も一段落した。この夏に着た浴衣のお手入れはもうお済みだろうか?

最近の浴衣は家庭で手軽に洗えるものが多く、洗うのはさほど難しくない。ただ、アイロンがけはややめんどくさいと感じる読者も多いだろう。今回は浴衣の洗い方に加え、アイロンをかけなくてもキレイに仕上がる干し方を紹介したい。

まずは汚れをチェックする。浴衣で汚れやすいのは3カ所ある。まずは襟元だ。汗汚れや、ファンデーションの汚れが付きやすいのはご存じの通り。次はたもとで、気付かぬうちに食べ物の汚れなどが付くことがある。最後は裾だ。地面にすれて黒っぽい汚れが付くほか、突然の夕立などに打たれていれば泥はねも気になる。

いずれも洗剤を直接塗ってよくなじませたあと、30~40度のぬるま湯で流すとよい。洗剤はおしゃれ着用のものでよい。洗剤に原液を塗らないよう表示がある場合は、食器用の中性洗剤を約10倍に薄めて使ってもよいだろう。

シワを防ぐため、全体を洗うときは軽くたたんで洗濯ネットに入れる。浴衣がキレイに納まる四角形のネットがおすすめだ。

ネットに入れたら、洗濯機で「ドライ」や「おしゃれ着」、「ソフト」といった優しく洗うコースを選ぶ。このとき脱水時間を1分に設定すると、きついシワはほとんどつかずに済む。

きれいに畳んで四角形のネットに入れて洗濯機へ
優しく洗うコースを選び、脱水は1分に設定

洗い終わったら干す。ポイントは浴衣の袖を広げることだ。突っ張り棒などの細長い棒を用意してほしい。ズボン用のクリップ付きハンガーがあるとキレイに干せるうえ、アイロンなしでもまっすぐに乾く。

長い棒とクリップ付きハンガーを使って干すとアイロンいらず

棒を袖から反対側の袖まで通し、クリップで首元を留めてハンガーをかける。さらに、袖の下側にもハンガーを使う。袖が長方形になるよう整えて、クリップで張りをつくりながら留める。可能なら裾もクリップで留めてほしい。

浴衣全体の長方形がキレイに出るようにクリップで留めて、ぶら下げたハンガーの僅かな重みを利用し、張りを保ったまま乾かす。これでアイロンをかけなくてもキレイに仕上がるはずだ。

乾いた後にクリップの跡が気になるようなら、霧吹きで軽く湿らせて指でなじませれば目立たなくなる。これまであまり浴衣を着ていなかった人も、楽でシワにならないお手入れ法を知って、これからの秋祭りや来年の夏祭りを浴衣姿で楽しんでほしい。

中村祐一(なかむら・ゆういち)
1984年生まれ。クリーニング会社「芳洗舎」(長野県伊那市)3代目。一般家庭にプロの洗濯ノウハウを伝える「洗濯家」として活動。「洗濯王子」の愛称でメディア出演も。

[日本経済新聞夕刊2019年9月3日付]

WOMAN SMART 新着記事

WOMAN SMART 注目トピックス
日経doors
暗闇ボクシング爆速成長 経営者は20代塚田姉妹
日経DUAL
中学受験からの撤退 挫折感を持たせない方法は?
日経ARIA
マレーシアに7年住み知った 移住に向く人、向かな
日経doors
読者9割「メンターが必要」 欲しいアドバイスは?
ALL CHANNEL