冷えが招く秋むくみ ドライヤーお灸で血行を促進

NIKKEIプラス1

2019/8/31付
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日中はまだ気温が高めだが、朝晩は急に肌寒くなる秋の初め。この時期、足のむくみを訴える人が意外に多い。冷えによる血行不良が要因だ。体を冷やしがちな夏の生活習慣を見直し「秋むくみ」を防ぎたい。

「一日中冷房に当たる」「冷たい飲み物をたくさん飲む」……。こうした体を冷やす夏の生活習慣を、秋になっても続けていないだろうか。むくみを引き起こす原因の一つに、冷えからくる血行不良がある。東京有明医療大学教授の川嶋朗氏は「冷えへの心構えができていない秋は、防寒対策が万全な冬より、むくみやすい」と話す。

むくみとは、血管からしみ出した水分が皮下組織に過剰にたまった状態をいう。この水分は通常、酸素や栄養素を細胞に運び、二酸化炭素や老廃物を血管に回収する役割を担っている。しかし血行不良になると、スムーズに血管に戻ることができず、細胞と細胞の間にたまってしまう。これがむくみになるわけだ。

体の中で最もむくみが起こるのは足。ポンプ役の心臓から遠い位置にあり血行不良になりやすい。また、水分は重力の影響で体の下部、特に足にたまりやすくなる。

では、なぜ冷えは血行不良を招くのか。「体が冷えると血液も冷え、そのために血流がとどこおる」と川嶋氏。血行が悪くなると体が熱をつくり出しにくくなり、さらに冷えてむくむという負のスパイラルに陥る。

徐々に肌寒くなっていく秋は、体を温める生活習慣を早めに取り入れるのが肝要だ。

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