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味覚の秋はアレルギー注意 花粉症の人、果物で症状も

NIKKEIプラス1

2019/8/24付

PIXTA

秋は果物がおいしい季節。ところが果物で口腔(こうくう)にアレルギー症状を起こす場合がある。実は花粉症患者に多い症状で、アレルギーを起こす花粉と果物には密接な関連がある。前もって把握しておき予防したい。

果物を食べた際に、口の中やくちびる、のどなどの口腔粘膜にイガイガしたかゆみや痛み、腫れが生じる果物アレルギー。「OAS(口腔アレルギー症候群)」と呼ばれるもので、こうした症状を起こす人が増えている。

ナシやブドウなどおいしい果物が出まわる秋を迎え、花粉症の人は気を付ける必要がある。

「果物アレルギーの患者の約8割が花粉症との調査結果がある」と話すのは横浜市立大学医学部皮膚科学教室准教授の猪又直子氏だ。果物アレルギーが先に発症し調べると花粉症だったというケースもあるが、花粉症を発症してから数年後に果物でアレルギー症状を起こすようになる例が多い。

果物アレルギーの症状を引き起こす果物には、花粉症を引き起こす花粉のアレルゲン(アレルギーを起こす原因となるたんぱく質)と構造が似た物質が存在する。花粉症患者がこうした果物を食べた際に、体の免疫機能が花粉のアレルゲンと類似のものと認識し、アレルギー症状を起こすと推測されている。

どんな花粉のアレルゲンに反応するかによって、症状を起こす果物も異なる。例えば、ハンノキやシラカバの花粉症だと、リンゴやナシ、モモ、サクランボといったバラ科の果物で症状を起こしやすい。

OASは、野菜や木の実、豆類でも発症し、おのおの関連する花粉が存在する。国内で患者が多いスギやヒノキの花粉症では、果物アレルギーを起こすことは少ないものの、トマトとの関連が示唆されている。これからの季節に花粉が多く飛散するブタクサやヨモギの花粉症の場合は、メロンやバナナ、キウイでOASを起こしやすい。果物や野菜の場合は通常、加熱すると症状が出ない。

「花粉症の発症が低年齢化しているため、果物アレルギーを起こす子どもも増えている」と話すのは、ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック院長の永倉仁史氏だ。子どもが果物を嫌がる場合、こうしたアレルギー症状が出ている可能性があるため「保護者は子どもの口の中を確認したほうがよい」という。

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