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夏の目の充血や目やに、感染症かも 高齢者も注意 プール熱・はやり目は、治療薬なく合併症も

2019/8/21付 日本経済新聞 夕刊

ニチイホームで、職員への消毒意識を徹底しているのはそのためだ。「手のひらに消毒液をため、反対の手の指を十分に浸し、液を付け過ぎるくらいのイメージで洗っている」(小幡さん)。手洗いやうがいは、施設に来る入居者の家族にもお願いしている。

2つ目は個人ごとにタオルを使い分けることだ。一見、地味な対策に見えるが、予防効果は意外と高い。目に症状が出ている場合、感染している人が顔を拭いたタオルなどを他の人が触ることで、感染がさらに広がりやすい。ニチイホームでは洗面所のタオルについて「毎朝必ず交換している」(高橋ホーム長)といい、ちょっとした配慮と心掛けが感染の予防につながる。

一般にアデノウイルスは時間がたつと症状が治まることがあり、安易に考える人も多い。しかし、体力や免疫力が落ちている高齢者にとっては、合併症を引き起こし重症化する危険性がある。手洗いやうがい、タオル交換などをこまめに実施し、夏場の感染症から身を守ろう。

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■早期受診で感染拡大防ぐ

アデノウイルス感染症が疑われる症状が出た場合、施設や家庭での感染拡大を防ぐため、早めに受診することが大切だ。はやり目に感染しているかどうかは、15分程度で結果が出る、迅速診断キットで簡単に調べられる。

はやり目に感染すると、目が充血したり、目やにが大量に出たりするなどの症状が出る。異物感や目の痛みを感じることも。症状が重い場合、結膜の表面上に「偽膜」と呼ばれる白い炎症性の膜ができることもある。当初は片目だけに症状が出ていても、数日後、両目に広がるケースもある。

プール熱に感染すると、38度以上の発熱や喉の痛みといった症状が現れる。藤本室長は「はやり目が疑われる場合は眼科、プール熱の場合は内科を速やかに受診してほしい」と話す。感染に気づかないまま過ごすと、感染が広がるリスクが高まる。疑わしい症状が出た時点で、すぐに医療機関に足を運ぼう。

(松冨千紘)

[日本経済新聞夕刊2019年8月21日付]

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