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時短家事

麺つゆにトマトジュースとシラス 夏バテ防ぐ一工夫 管理栄養士 今泉マユ子

2019/8/13付 日本経済新聞 夕刊

暑さで寝苦しく、十分な睡眠が取れなかったり、エアコンが効き過ぎた室内に長時間いたりすると、血行が悪くなり、冷えやだるさに見舞われる。毎日の食事の準備がおっくうになり、食欲もうせて「毎日そうめんでよい」などと思ってはいないだろうか?

この時期の疲れ対策は、まずは水分をしっかり補給し、ぐっすり眠って体を休めること。さらに軽い運動をして発汗能力を上げ、栄養バランスの良い食事を取ることが重要だ。

夏野菜には水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く、こもった熱を身体の中から冷ましてくれる。トマトやキュウリなど生で食べられるものも多く、夏に不足しがちな栄養素を簡単に補給できる。旬のものを旬の時期に食べることは理にかなっているのだ。

私たちは食べて消化することで、エネルギーをつくり出して体を温めている。食事を抜くと夏でも血行が悪くなり、体が冷えやすくなる。寝ている間に人の体温は低下するため、起床後に体温を上昇させるためにも朝食が役立つ。

体温が低いと、人はエネルギーを節約しようと自然に動きを小さくしがちになる。エネルギーが十分にあれば身体も脳も活動的になり、朝一番の「なんだかやる気が出ない」が解消される。体温を上げて代謝を良くすることで、疲れにくい体をつくりたい。

そのためには、たんぱく質を取ることが大切だ。たんぱく質は血液や筋肉などをつくる主要な成分で体調の維持には欠かせない。糖質や脂肪とは異なり体に蓄えることができないため、食事で補給することが必要だ。

良質なたんぱく質が取れる食品は肉や魚、卵、乳製品、納豆や豆腐など大豆製品などがある。コンビーフや焼き鳥缶、サバ缶、ツナ缶など調理済みの缶詰を選ぶと食事に取り入れやすい。大豆やミックスビーンズのドライパックの缶詰は、ふっくら蒸しあがった豆類を開けてすぐ食べられる。暑い夏にこそ活用したい。

ただ、たんぱく質を取るだけでは夏バテは防げない。炭水化物や脂質、汗で失われがちなカリウムなどのミネラル、ビタミンなどをバランス良く取ることが大切だ。

そうめんや冷やしうどんを食べるときは、麺つゆをトマトジュースで割り、キュウリとオリーブ油を加えるとよい。シラスやサバ缶などを入れるのもおススメだ。夏に不足しがちなカリウムやビタミン類をカラフルな夏野菜でおいしく補給し、熱中症や夏バテを防いで元気に夏を過ごしたい。

今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ)
1969年生まれ。管理栄養士として企業の社員食堂、病院や保育園に勤務。缶詰やレトルト食品を使った時短レシピのアレンジのほか、防災食アドバイザーとしても活躍。

[日本経済新聞夕刊2019年8月13日付]

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