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歯ぎしり放置しないで マウスピースで目覚めスッキリ

顎の負担減、診察で保険適用も

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NIKKEI STYLE

朝、目覚めると顎が疲れ、歯やこめかみに鈍い痛みなどがある。こんな人は睡眠中に歯ぎしりをしていることが多い。放置すると歯がすり減り、折れたり割れたりすることもある。歯を守るには専用マウスピースを利用するのが効果的だ。歯科医に相談して作ってもらえば、快適に眠れる。

「歯ぎしりしていると家族に指摘された。鏡を見て歯がすり減ったような気がしたので心配になり、歯科医を受診した。マウスピースを装着し、安心して眠れるようになった」。東京都内に住む女性(59)は話す。

歯ぎしりは「睡眠関連運動異常症」という睡眠障害の一種だ。加齢のほか、仕事や家庭のストレスなどが引き金になり、中高年者に多いとされるが、若者でも目立つ。「1年前に歯科医に作ってもらったマウスピースを毎晩、付けて寝る。起床時に頬や顎のだるさは消え、気になっていた奥歯の具合も良く、とても助かっている」。都内の女性会社員(28)は喜ぶ。

大阪大学大学院歯学研究科の加藤隆史教授は「歯ぎしりは深い眠り(ノンレム睡眠)から浅い眠り(レム睡眠)に切り替わる時間帯に起きやすい。脳が活性化すると歯ぎしりが起きるメカニズムは分かっているが、原因は不明だ」と話す。喫煙や飲酒、カフェイン摂取量が多い人は歯ぎしりが発生する可能性が高いという。

歯ぎしりを放置しておくと、起床時に顎の疲労感や歯の痛みを感じるだけでなく、虫歯を治療した詰め物が外れたり、破損したりするケースもある。

「80歳になっても歯を20本以上保とう」という活動を展開する公益財団法人8020推進財団(東京・千代田)の高野直久専務理事(歯学博士)は歯ぎしりについて「目に見えない亀裂が歯にでき、そこから虫歯菌が入って虫歯にもなりやすい」と警告する。歯周病の人は症状が悪化し、歯が抜けやすくなることもあるという。

残念ながら歯ぎしりを抑える治療法はない。そこで歯の保護や顎の負担軽減のため、対症療法ではあるがマウスピースの装着がお勧めだ。マウスピースは歯科医の専門用語で「スプリント」などと呼ぶ口腔(こうくう)内装置。歯科医が診察して必要と認めれば、健康保険が適用される。患者の支払額は3割負担で、状態によって異なるが5000円ほど。さらに治療が必要な場合は支払額が増える。

 マウスピースは歯科医が患者の歯型を取り、フィット感を確認しながら作る。主にプラスチック製で上の歯に装着し、上下の歯が接するのを防ぐ仕組み。マウスピースと下の歯ができるだけ均等に接するように調整し、余計な力がかからないように作るなど、作製はきめ細かい。

歯の健康を保つため、「継続して使うならば3カ月~半年ごとに歯科医に診察してもらうのがベター」(高野専務理事)という。市販品もあるが、歯の大きさや傾き方などで個人差があるため、歯科医に相談して自分の歯型に合ったものを作ってもらう方がよいようだ。

◇  ◇  ◇

マウスピース利用増 洗浄剤で除菌、大切

睡眠の質を高めるため、マウスピースの利用が広がっている。8020推進財団の高野専務理事によると、マウスピースを使った都内の治療件数(国民健康保険分)は2014年の約4万4000件から18年には約6万5000件に増えた。企業の健康保険分などを含めると、「件数は2倍以上になるのではないか」(高野専務理事)という。

一人で寝ていると、歯ぎしりに気付かないケースが多い。大阪大学の加藤教授は「スマートフォンの録音機能を使い、睡眠中の歯ぎしりの有無を調べてみる手もある」と助言する。

ただ、「マウスピースの装着で歯ぎしり自体を減らす効果は期待できない。対症療法であることを十分に理解してほしい」(加藤教授)という。マウスピースは清潔さを保つため、入れ歯用の洗浄剤を使って時々除菌することも大切だ。

(近藤英次)

[日本経済新聞夕刊2019年6月26日付]

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