歯ぎしり放置しないで マウスピースで目覚めスッキリ顎の負担減、診察で保険適用も

マウスピースは歯科医が患者のフィット感を確認して作る

マウスピースは歯科医が患者の歯型を取り、フィット感を確認しながら作る。主にプラスチック製で上の歯に装着し、上下の歯が接するのを防ぐ仕組み。マウスピースと下の歯ができるだけ均等に接するように調整し、余計な力がかからないように作るなど、作製はきめ細かい。

歯の健康を保つため、「継続して使うならば3カ月~半年ごとに歯科医に診察してもらうのがベター」(高野専務理事)という。市販品もあるが、歯の大きさや傾き方などで個人差があるため、歯科医に相談して自分の歯型に合ったものを作ってもらう方がよいようだ。

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マウスピース利用増 洗浄剤で除菌、大切

睡眠の質を高めるため、マウスピースの利用が広がっている。8020推進財団の高野専務理事によると、マウスピースを使った都内の治療件数(国民健康保険分)は2014年の約4万4000件から18年には約6万5000件に増えた。企業の健康保険分などを含めると、「件数は2倍以上になるのではないか」(高野専務理事)という。

一人で寝ていると、歯ぎしりに気付かないケースが多い。大阪大学の加藤教授は「スマートフォンの録音機能を使い、睡眠中の歯ぎしりの有無を調べてみる手もある」と助言する。

ただ、「マウスピースの装着で歯ぎしり自体を減らす効果は期待できない。対症療法であることを十分に理解してほしい」(加藤教授)という。マウスピースは清潔さを保つため、入れ歯用の洗浄剤を使って時々除菌することも大切だ。

(近藤英次)

[日本経済新聞夕刊2019年6月26日付]

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