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夏バテ撃退は腸内環境から 善玉菌増やし免疫力アップ

NIKKEIプラス1

2019/6/22付

夏バテ対策としては、悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすようにする。善玉菌に味方する日和見菌の勢力を高めることも欠かせない。

暑気払いといって、焼き肉やバーベキューでスタミナをつけて乗り切ろうと考える人も少なくない。しかし、銀座医院(東京・中央)の竹田義彦院長によると、肉類の食べ過ぎは、腸内細菌のバランスを崩すという。「悪玉菌は動脈硬化を促進する物質も生み出す」(竹田氏)ので、過度な肉類の摂取に注意を促す。

善玉菌を増やす上でお勧めなのは、乳酸菌を含み栄養バランスも良いヨーグルトだ。市販のヨーグルトはさまざまな乳酸菌・ビフィズス菌の効果をうたっている。生きたままの乳酸菌が腸に届く「プロバイオティクス」という機能性の高いヨーグルトもある。

ただ、「乳酸菌の特徴として死んだ後も仲間の乳酸菌を活性化させる要素を出し続ける」(藤田氏)ので、普通のヨーグルトでも腸内の善玉菌の活性化に十分効果がある。

腸内の善玉菌の種類は、生後1歳ぐらいまでの生活環境を基に形成されていくので、人によって異なる。様々なヨーグルト製品を交代で2週間ずつ続けて食べてみて、便通や肌の調子が良くなるものが自分に合うタイプのものだ。

藤田氏は夏バテ対策として日本の伝統的な発酵食品である味噌、漬物、納豆なども勧める。「できるだけいろいろな種類の善玉菌を腸内に入れてあげる」ことが良い腸内環境づくりにつながるからだ。

塩分が気になるところだが、最新の研究では、通常の味噌汁の塩分程度では一般的に高血圧症などのリスクが低いことがわかっている。味噌や漬物の食欲増進効果も夏バテ対策にピッタリという。

加齢やストレスの多い生活も腸内環境を悪化させる。気になる人に対し、竹田氏は医療機関で腸内の細菌群の様子を見る検査(3万5千~4万円程度)の受診を勧める。少量の便から遺伝子レベルで腸内細菌のバランスを調べる。医師や栄養士から、その人の腸内環境に応じた生活改善のアドバイスが受けられる。

腸内環境を整えて免疫力を高めるなどして、暑い夏を元気に過ごせる体をつくろう。

(ライター 大谷新)

[NIKKEIプラス1 2019年6月22日付]

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