生物科学のゼネラリスト育成 答えのない問いを考察日本大学くらしの生物学科

4年生から所属する研究室は「バイオテクノロジー」「食と健康」「園芸」など、領域別に全部で6つある。

田嶋恵梨子さん(21)は緑地利用や町づくりを扱う「住まいと環境研究室」で、地域に眠る生物資源を使った町おこしを専門とする。千葉県の特産品「江戸前千葉海苔(のり)」を中心に研究を進めている。指導教官とともに現場へ毎月訪れ、自治体や売店、ノリを生産する漁師など関係者を取材。自身で販売なども手伝うなかで、現場の課題を肌身で学ぶ。

田嶋さんは「立場によって考え方や姿勢が違う。各方面からの協力を得なければ、地域に眠る特産品の普及は進みにくい」との感触をつかんだ。経験をいかし、将来は地域を活性化させる仕事につきたいという。

同学科は19年春、初めての卒業生が出た。就職先はサービス業から食品メーカー、官公庁などと幅広い。学科で学べる内容の広さに応じ、進路も様々となった。光沢教授は「ゲノム編集など生物科学は高度に発達し、研究者でも専門が違えば分からないことも多くなってきた。生物科学の新領域に対して自分で判断し、新たな解決策や道筋を示せる人材を育てたい」と力を込める。

(高野馨太)

[日本経済新聞朝刊2019年6月12日付]

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