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「歌わないカラオケ」静かなヒット オフィスにも変身

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最近のカラオケルームは「歌わない」――。防音性が高く、周囲の目が気にならない空間を生かし、ワークスペースや英会話の練習に使うプランが静かなヒットとなりつつあるという。

JR品川駅近くの「ビッグエコー品川港南口中央店」(東京・港)。ある平日の夕方、個室の中では、スーツ姿の男性2人が真剣な表情で、ノートパソコンの画面をのぞきこんでいた。マイクもタッチパネルも握っていない。

男性らが利用するのは、ビッグエコーを運営する第一興商が展開する「オフィスボックス」のプラン。1人あたり60分600円(税別)でスペースを提供する。ワンドリンク付き、電源タップや壁にはるホワイトボードシートも貸し出す。

防音性が高いカラオケの個室であれば、周りの目や耳を気にする必要はない。喫茶店と違い、聞かれて困る話もできるし、見られて困る資料も確認できる。

ビジネスパーソンが取引先の訪問前などに打ち合わせで使う例が目立つという。予約なしで利用可能だ。「プレゼン向けにスピーカーを通した自分の声を確認したい」との要望を受け、マイクを貸し出すこともある。

2017年4月に首都圏27店で始めたサービスで、19年4月までに全国49店に拡大。導入は駅近でオフィス街に隣接する店が多い。同社店舗企画課の岡崎伸乃介さんは「多様化する働き方に対応し、生産性向上にも役立ててもらうための取り組み」と話す。

スペースの活用はオフィスボックスにとどまらない。18年11月から荷物預かりサービスのecbo(エクボ、東京・渋谷)と連携。コインロッカーに入りきらない大型荷物などを空いたカラオケルームで保管する。

スマートフォンのアプリかウェブサイトから予約を受け付け、最大辺が45センチ未満の荷物は1個あたり1日300円、それ以上の大きさの場合は600円を支払う。

繁華街の6店で実施中で、大型スーツケースを抱えた観光客が目立つという。今年4~5月の大型連休中は一部店舗で対応しきれないほどの利用申し込みがあった。インバウンド(訪日外国人)の増加で、さらなるニーズも期待できそうだ。

どちらのサービスも設備改修はせず、カラオケルームをそのまま転用する形だ。

1人カラオケ専門店「ワンカラ」でも「歌わない」利用が始まった。実際に声に出さなければ上達しないと分かっていても、周囲に聞かれるのが恥ずかしいのが英会話の練習。ここに目をつけたのがワンカラ運営会社のコシダカ(東京・港)だ。カラオケルームの防音性能を生かし「ワンカラ英会話」を提供する。

「ハーイ、ホワッツユアネイム?」。1人でいっぱいの狭い個室内の机の上に、ノートパソコンが置かれ、イヤホンをつけるとフィリピン・セブ島にいる講師の声が聞こえてくる。月4回のプランの場合、30分のレッスンが1回1500円。都内など8店舗で利用可能なサービスだ。

ビジネスパーソンの利用が多く、週末まとめてレッスンを受ける人もいる。コシダカと連携してサービスを提供するイングリッシュアイランド(東京・港)経営企画室長の松本厚さんは「周囲に気兼ねなく、大きな声で発音の練習ができる」と利点を強調する。駅に近い立地で、通勤の合間にも立ち寄りやすい。

◇  ◇  ◇

鈍る客足 知恵絞る事業者

全国カラオケ事業者協会(東京・品川)によると、カラオケは約4割の人が年1回は訪れる「国民的娯楽」。平成時代は新曲をすぐに配信する通信カラオケや採点機能が普及し、最新の流行歌を歌い合ったり得点を競ったりする場として、仲間のコミュニケーションを円滑にした。令和時代も、新たな舞台装置が待ち受けているかもしれない。

全国カラオケ事業者協会の調査では、カラオケ利用人口は1994年度の約5890万人をピークに減少。2017年度は約4700万人で、10年ほどほぼ横ばいだ。「歌わない」層の取り込み策には、業界の焦りも背景にある。

主要な顧客層となる若者は人数自体が減り、意識も変化。日中の割安な価格帯で、飲食料金もかけない1人カラオケも目立つ。都内の大学に通う女子学生(23)は「3人で行っても、1人ずつブースに入ることがある」と明かす。

カラオケルームは昼から夕方にかけて稼働率が落ちる。事業者にとっては施設を有効活用しつつ、新たな「歌い手」も確保できれば、というところか。

(天野由輝子)

[NIKKEIプラス1 2019年5月18日付]

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