夏に備えダイエット 栄養バランスで筋肉つけバテ防止

NIKKEIプラス1

2019/5/11付
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薄着となり体形が目立つ夏を控え、ダイエットを試みる人も多いだろう。だが、間違った方法で進めると夏バテしかねない。失敗に終わらないように、正しい知識を身につけて臨みたい。

理想的なダイエットの体重減少は1か月に1~2キログラム程度。早く痩せたいからと、過激な食事制限をすると「体重は減っても、健康を損なうことになる」と注意を促すのは、肥満外来を専門とするさとうヘルスクリニック(東京・中野)院長の佐藤桂子氏だ。

りんごなど、同じ食品ばかりを食べる単品ダイエットもその一例だ。こうした減量は「栄養バランスが極端に崩れ、体調を悪くしかねない」(佐藤氏)という。

さらに危険なダイエットとして、佐藤氏が指摘するのが自己流の断食だ。極端な食事制限をすると生存に必要なエネルギーや栄養が不足した状態が続き、内臓にも負担がかかる。また、断食で飢餓状態になった体は脂肪をため込もうとするため、リバウンドしやすくなるという。

エネルギー源となる三大栄養素の糖質、たんぱく質、脂質を含む食材を必要量摂取しない減量も、夏バテにつながる。なかでも、筋肉をつくる上で欠かせないたんぱく質を減らさないことが重要だ。

「ダイエットでは筋肉をつけ、落とさないように意識することが必要」と指摘するのは女子栄養大学栄養学部川端輝江教授だ。体の中で筋肉が最も、糖や脂肪などをエネルギー源として消費する。

たんぱく質の摂取量が減って筋肉が落ちると「痩せにくい体になってしまう」(川端氏)。また、筋肉そのものが減少してしまうと疲れやすくなり、夏バテしやすくなる。

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