人体模型にも「遊びゴコロ」理科のニッチを楽しんで東急ハンズ新宿店 戸村伸子さん

「遊びゴコロ商店」の店主として理化学コーナーを担当する戸村伸子さん
「遊びゴコロ商店」の店主として理化学コーナーを担当する戸村伸子さん

東急ハンズ新宿店(東京・渋谷)は各階に商店が並ぶ一風変わった店舗だ。商店街のように2~8階の店舗に約20人の店主がコーナーを構える。その中の一人、戸村伸子さんは「遊びゴコロ商店」の店主だ。爬虫(はちゅう)類のぬいぐるみや人体模型などマニアックな商品を1千種類そろえ、訪れた顧客の接客もこなす。

「遊びゴコロ商店」は18年に行われた店舗のリニューアル企画「Hi! Tenshu計画」の一環でオープンした。各店主が自身の店の仕入れる商品を決め、売り場作りも行う。理化学コーナーを担当する戸村さんは店主として、みせる売り場作りに尽力する。

戸村さんが商品選定で心掛けているのは「ニッチな世界を楽しく見せる」こと。店主に就任する前の売り場はガラス製の温度計や天然石などを前面に置き、同じフロアに展開する他のバラエティー用品と比べ入りにくい雰囲気だった。「他のバラエティー雑貨のようにあらゆる人に気軽に見てもらえるようにしたい」

壁面にはビーカーや三角フラスコを棚に並べ、理科室を表現した。立ち寄った顧客の幼少期の記憶を呼び起こすことを狙う。人体模型も配置し「誰もが経験したことのある理科室のわくわくする感覚を味わえる」という。

店の前面には新商品の約30センチのトカゲやカエルなどの爬虫類のぬいぐるみを置く。「爬虫類を抱きしめたい人は多い」(戸村さん)。小さく堅い爬虫類を柔らかいぬいぐるみにするギャップが受けているという。

新商品は店の前に出し、1~3カ月程度で入れ替える。売れ行きが好調だった商品は一定の顧客が定着したと見てコーナーの奥に配置する。「今の時代はどこでも色々なものが売られている。ありふれた物を置く意味はない」という。

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