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試しておきたいポリ袋調理術 災害時にも温かい料理を

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NIKKEI STYLE

一度試しておきたいのが、在宅避難を想定した食事作り。実際に被災地で役立ったというポリ袋を使った調理法は、キャンプや日常でも活用できる。余裕があるときに挑戦してみよう。

避難所が大幅に不足し、建物被害がない場合は在宅避難をすることになる。非常食の乾パンやアルファ米などは、災害発生から3日間の緊急時を想定したもの。しかし長期化すると、これらにくわえ、カップ麺やレトルト食品だけで心身の健康を保つのは難しいかもしれない。

「制約の多い中で、温かい家庭の味を作れる方法を提案したい」と話すのは、東京ガス広報部の池永美幸さん。同社は2018年、自宅避難を想定した防災食レシピ『こころとおうちに備えて安心 日々のごはんともしものごはん』を刊行した。

厚手のもの利用 同時におかずも

実際にイメージしよう。在宅避難をしているとする。発災直後は非常食のストックを調べよう。開けてすぐ食べられる非常食が役立つ。その後はカセットコンロなどを使い、買い置きしておいた食品で調理をする。食事の支度や後片付けはストレスなくできるほうがいい。ゴミ収集が止まることを考えるとゴミも極力かさばらないようにしたい。

調理には自宅避難の必需品、カセットコンロとガスボンベ、そして厚手のポリ袋があると便利。ボウル代わりに袋の中で食材を混ぜたりあえたりできるうえ、食器にかぶせて使えば洗い物が出ない。さらに鍋に沸騰した湯に浸し調理する湯煎調理ができる。

この湯煎調理は覚えておきたい。まずはご飯。米1合と水200ミリリットルをポリ袋に入れて湯煎にする。鍋に水と一緒に入れて沸騰後、20分間加熱、10分蒸らすと炊き上がる。

意外に簡単だが、注意点が2つある。一つは鍋に皿を敷くこと。鍋底の熱で袋に穴が開くのを防ぐため。もう一つがポリ袋。高密度ポリエチレン製で厚さ0.025ミリ以上か、湯煎調理可能と明記したものを選ぶこと。「電子レンジ解凍可」でも湯煎調理に向かないものがある。ネット通販やホームセンターなどで手に入るのでローリングストックの備品に加えよう。

湯煎調理では米を炊きながら、同時におかずを調理できる。レトルトのマーボー豆腐のもとを活用したマーボー高野豆腐は、豆腐の代わりに保存のきく乾物の高野豆腐を加えたもの。ボリュームが出て、栄養価が高まる。ご飯にかければマーボー豆腐丼に。鍋の湯は繰り返し使え、ご飯をポリ袋ごと器に敷いて盛り付ければ洗い物は不要だ。

衛生的で水節約 ストレス少なく

危機管理教育研究所(東京・中央)の防災クッキングアドバイザー、鈴木佳世子さんは「被災者が日常を取り戻す一番のきっかけは普段の食事。身体だけでなく心の回復にも大きく役立つ」と話す。いつも家で使っているカレールーに水を加え、サバ缶やジャガイモ、タマネギなどの野菜を入れて湯煎すればレトルト品より普段の味に近くなる。

鈴木さんは湯煎調理について「ゲーム感覚で、家族で工夫し試してほしい」と呼びかける。例えば、焼きそばの麺に粉末ソースを入れ、あればキャベツやちくわなどの具と少量の水を加えて10分間湯煎すると焼きそばができる。ホットケーキミックス50グラムに水大さじ3、砂糖やはちみつ小さじ1、卵と油脂の代わりにマヨネーズ大さじ1を加え30分湯煎すると蒸しパンができる。「甘いものがあると精神的にもリラックスできる」(鈴木さん)

「ポリ袋を使った湯煎調理は衛生的で、貴重な水を大切に使うことができる」と利点を強調する。この調理法で、熊本地震の際に200食の食事を用意したからだ。「一食分ずつ作れ、食器がなくても手渡せた」(鈴木さん)

被災者に声をかけて一緒に湯煎調理をしたときに、避難生活でストレスを感じていた女性たちが明るくなり、生き生きと動き始めた。「与えられる食事を待つ受け身でなく、主体的に行動することは、災害時に必要なスキルだと実感した」(鈴木さん)という。

地震や水害などいつ災害が起きてもおかしくない。その場にあるものを使い、自力で食を確保するスキルは大切だ。試してみると普段の食への意識が変わるかもしれない。

(ライター 糸田 麻里子)

[NIKKEIプラス1 2019年4月27日付]

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