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1日1回は口内をリセット 歯磨きの常識を見直そう 回数より歯垢除去/歯磨き剤は十分な量を

NIKKEIプラス1

2019/4/20付

力を入れすぎないのも大事。「手の爪の生え際の部分で歯ブラシを動かして、痛くない程度の力にする」(品田教授)。歯ブラシをペンのように持つと磨きやすい。

歯垢をしっかり落とすために重要なのが、デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃用具だ。歯ブラシのみで落とせるのは歯垢の約6割。フロスや歯間ブラシを併用すれば、8割ほど落とせる。

フロスを使うときは、「歯と歯茎の境目にフロスを入れ、中の歯垢をかき取ることが大切」(桃井氏)。歯と歯の間にフロスをジグザグ動かして通す。歯茎に到達したら、スッと進む範囲で、歯と歯茎の間までフロスを入れる。

次に、フロスを歯の表面に沿わせて歯垢をこすりとる。一連の動作を、フロスを入れた歯間の両側にある歯で繰り返そう。

歯磨き剤は歯を削るので少なめに使うよう勧められたことがある。桃井氏によると、最近の歯磨き剤に含まれる研磨剤が、通常の歯磨きで歯を削ることはないという。「フッ素(フッ化物)など歯磨き剤の薬用成分の効果を得るためには、十分な量を使った方がいい」と勧める。

フッ素には溶けたエナメル質を早く元に戻して歯質を強くし、歯垢の中で細菌が増えるのを抑える作用がある。それらの効果を得るには、15歳以上で約2センチメートルの長さの歯磨き剤が必要。歯質が未熟な子供は、高濃度のフッ素で歯の変形などが起こるので減らす。

歯磨き剤の効果を高めるコツもある。「歯全体に歯磨き剤を塗り広げてから歯を磨き、歯磨き剤を吐き出した後は少量の水で1回うがいする。その後は1~2時間飲食をしない」(品田教授)。夜寝る前に実践しやすい。

適切な歯磨きを毎日の習慣に取り入れて、歯と口の機能を維持しよう。

(ライター 武田京子)

[NIKKEIプラス1 2019年4月20日付]

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