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時短家事

新年度のお弁当作り カップ使って効率よく 生活コラムニスト ももせいづみ

2019/4/16付 日本経済新聞 夕刊

年度が変わり、4月からお弁当作りが始まった方も多いのでは。毎日献立を考え、小さなお弁当箱に彩りよく詰めるのはコツと技術が必要で、慣れないと時間がかかって朝があわただしい。

米国に住んでいた時、周囲の子が持ってくるランチは斬新だった。チーズを挟んだ食パン2枚と、ポリ袋いっぱいに入れたミニトマトだけのものや、密閉容器に入れたマカロニ1品のみなど見栄え度外視のランチばかり。当時の私は毎日弁当を作っていたけれど、本当に気持ちがラクだった。栄養バランスは気をつけていたけれど、「見栄え」を気にしないと嘘のようにラクなのだった。

日本の弁当文化は世界に誇れるものだが、弁当箱は社会に向かって開かれる家庭の一部なのだと思うこともある。特に子どもに持たせる弁当は、周囲の目がそこに愛情や栄養への気配りを求めるなら、それに応えたいと思ってしまうところもあるような気がする。

そんなわけで、弁当はポリ袋にトマトとはいかず、いくつかの総菜をきれいに弁当箱に詰めて栄養バランスよく作りたい。でも、ちゃんとしたお弁当を作り続けるのはエネルギーがいる。そこで、あわただしい朝でも納得できるお弁当を作りたいと編み出したのが、総菜ごとに小さいカップで区分けするモジュール弁当だった。

弁当箱にぴったりと収まるサイズの、シリコーンカップか電子レンジに対応している紙カップを用意する。できればサイズは3つ。肉や魚などの主菜用の大サイズ。野菜の付け合わせ用に中、箸休めに小サイズ。前日のおかずから取り分けて冷蔵しておいたり、週末にまとめて作って、カップに小分けして冷凍しておいたりする。

朝はおかず入れにこのカップをポンポンと入れ、レンジでチンして粗熱が取れたら蓋をしてできあがり。そのためにもカップはアルミ製よりもシリコーンか紙製。私はゴミにならず食器洗い機で洗えるシリコーンカップを愛用している。これから暑くなる季節。冷凍のまま入れられる副菜もあると保冷剤の代わりにもなって便利だ。

もちろん朝におかずを作ってもいいのだが、お弁当は主菜だけでなく付け合わせが必要なので、隙間を埋める副菜がいくつかあるだけで手間がかなり違う。緑や赤、黄色など彩りになる色のカップを用意しておくと、茶色いおかずだけでもうまくまとまって助かる。

小学生になれば、この方法なら自分で弁当を詰めることもできるようになる。最近は家族全員分のお弁当を作る人もいるので、こんな方法でみんなでわいわいと、朝にお弁当を詰める時間を作るのもいいかもしれない。

新年度のスタートは、気負わず、頑張りすぎず。らくちんモジュール弁当で乗り切ってみて。

ももせいづみ
東京都出身。暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。本コラムを含め、自著のイラストも自ら手がける。「新版『願いごと手帖』のつくり方」(主婦の友社)、「やれば得する!ビジネス発想家事」(六耀社)など著書多数。

[日本経済新聞夕刊2019年4月16日付]

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