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耳鳴り、実は病気かも メニエール病や脳疾患…

NIKKEIプラス1

2019/4/13付

PIXTA

耳鳴りに悩む人は多い。長年原因不明といわれてきたが、近年になって発生や悪化のメカニズムがわかってきた。突発性難聴やメニエール病などが原因になっているケースもある。発生のしくみや緩和方法を知ろう。

耳鳴りとは実際に音が鳴っていないのに、耳の奥で鳴っているように感じることだ。「ジージー」とか「キーン」などと表現される音が、自分だけに聞こえる。常時耳鳴りを感じていると、不安やイライラを覚え、不眠につながることもある。

慶友銀座クリニック(東京・中央)の耳鳴り外来で多くの患者を診察した大場俊彦医師によると、人口の10~15%に耳鳴りの症状が出ている。そのうち、治療が必要な耳鳴りは約20%とされる。「国内で約300万人以上の患者がひどい耳鳴りに悩んでいる。また、耳鳴りで悩む患者の9割以上に難聴が見られる」

耳鳴りは人が音を聞くしくみと密接に関係している。音は耳の穴を通って鼓膜を振動させる。耳小骨がその振動を増幅する。蝸牛(かぎゅう)という器官がその振動を電気信号に変換する。電気信号は聴神経を通り、脳で音として認識される。

この回路に何らかの障害が起きて脳に信号が届きにくくなると、聞こえにくい音域が生じて難聴の状態になる。すると脳は弱い信号を補うために、過度に感度を上げる。それが耳鳴りとして聞こえるというわけだ。

本人の自覚症状があっても耳鳴りの発生を検査などで把握することは難しい。医師で日本未病総合研究所(東京・港)理事長の福生吉裕氏は「耳鳴りは東洋医学では未病(健康と病気の間の状態)と位置づけられている」と話す。

一方で、耳鳴りの背後に脳の病気が隠れているケースも多い。福生氏は「耳鳴りによるストレスを感じていなくても、一度耳鼻科を受診することを勧める」と話す。患者が訴えた耳鳴りが、認知症に起因する幻聴だったという例もあるという。「聴神経腫瘍などの重大な病気が隠れているケースもある」(大場氏)

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