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飲めない人大半でも エジプトで冷たいビール118円

日経MJ

エジプトはイスラム教徒が大半を占める。国民の多くは飲酒できないはずだが、人口の約10%を占めるキリスト教の一派「コプト教徒」や外国人観光客が飲酒する。

首都カイロの中心にあるザマーレク。目抜き通り「7月26日通り」には数店の酒屋がある。酒屋「ドリンキーズ」には日本のコンビニでよく目にする冷蔵庫ケースが壁一面にあり、ビールがキンキンに冷やされている。

エジプトで売られているビールの主要な銘柄は星印の「ステラ」、サッカラにある階段状のピラミッドがマークの「サッカラ・ゴールド」だ。価格は500ミリリットル缶でステラが18.5エジプトポンド(118円)、サッカラが20エジプトポンド。

在留邦人の間では「ステラはドライ、サッカラはコクがある」とされるが、実際に両者の味の違いがわかるようになれば「エジプト通」だ。いずれもエジプトの酒造会社アルアハラム・ビバレッジズ・カンパニーが生産する。

さらに最近ではビールの種類が増えている。「サッカラ・エル・キング」と呼ばれるビールはアルコール度数は15%だ。通常のビールとは違い「グイッ」と飲むことは難しい。さらにホワイトビール「サッカラ・ワイゼン」まで最近では登場。ビール瓶の底に白い粉が沈殿しており、飲む前に振る必要がある。栓を抜く際は注意を要する。

エジプトでは酒が飲めないと思われているが、ホテルや一部のレストランでは提供される。ノーベル文学賞を受賞したナギーブ・マフフーズ氏は小説の中で、カイロの下町の酒場で酔った人物を描いている。

年中暑いというイメージに反し、カイロは1月には気温が5度近くまで冷え込む。その後、砂嵐が過ぎると、4月ごろから暑くなってくる。またビールのうまい季節がやってくる。

(カイロ=飛田雅則)

[日経MJ 2019年4月8日付]

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