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時短家事

洗濯機選びで迷ったら ドラム式はムラなく乾燥 洗濯家 中村祐一

2019/4/2付 日本経済新聞 夕刊

洗濯に使う道具を皆さんはどのように選んでいるだろうか? 選ぶ機種の種類によって、使い勝手や仕上がりはもちろん、洗濯に取られる時間も大きく変わる。今回は時短を意識しつつ、筆者なりの洗濯機選びの視点をお届けしたい。

洗濯機を購入する際、縦型にするか、ドラム式か、悩む人も多いだろう。筆者は洗濯をきちんとしたい人は縦型、洗濯を楽にしたい人にはドラム式を薦めている。

両者を比べると、一番の違いは乾燥の仕上がりに出ると感じる。ドラム式だと衣類がよく交ざり、まんべんなく乾く。そのため乾きムラがほとんど起こらず、シワになりにくい。

それに対し、縦型洗濯機だと槽の中で衣類が広がりにくく、乾燥機能を使ったとき乾き具合にムラが起きやすく、シワになりやすい。乾燥機能までを視野に入れるなら、ドラム式を購入するのがベストだ。

逆に言うと、ドラム式は乾燥機能を使わないとそのメリットが十分得られない。ドラムを回転させて上まで持ち上げて洗濯物を落とす「たたき効果」で汚れを落としていく。これによって、少ない水で洗濯できるので節水のメリットがある半面、水が少ないことによる弊害も起こりやすい。

例えば、たたき洗いするとタオルのパイルが寝てしまいやすい。寝た状態のままパイルが乾くと、ゴワゴワになる。乾燥機能まで使っていれば悩みは解消する。電気代を気にしてハンガーで干すと、「ゴワゴワになって困る……」という相談も筆者のところには多く寄せられてくる。

ドラム式は洗濯時の水量がほぼ一定だ。少ない水で洗うため、白いものがすっきり白く洗い上がらず、くすんだり、色移りしたりする点にも注意が必要だ。

ドラム式に向いているのは「洗濯機に入れてスイッチを入れるだけで、とりあえず着られる状態になればよい」という人だ。ドラム式で乾燥まで終えれば、干す手間がない分、洗濯はかなり楽になる。できるだけ大きいドラムを選んだほうが乾燥の効率は良い。

ドラム式のメリットはムラなく乾くこと。大きいドラムを選ぶと乾燥効率がよい
縦型洗濯機は水量を増やすと汚れが薄まる。洗いや脱水の時間、すすぎ回数が設定可能か確認しよう


一方、縦型洗濯機のメリットは、衣類の量や汚れの量に応じて水量が調整ができる点だ。衣類の数や汚れが多い場合は、水量を多く設定して汚れをしっかり薄めることが可能。衣類の汚れ具合や素材に応じた洗濯がしたいという人には縦型がオススメだ。

縦型洗濯機を選ぶ際には、(1)洗い時間が1分単位で設定できる(2)すすぎが1回ずつ設定できる(3)脱水が1分単位で設定できる――という3つのポイントで洗濯機を選ぶとよい。ライフスタイルや洗濯に求めるものに合わせて洗濯機を選んで、洗濯に費やす時間とストレスをできるだけ減らそう。

中村祐一(なかむら・ゆういち)
1984年生まれ。クリーニング会社「芳洗舎」(長野県伊那市)3代目。一般家庭にプロの洗濯ノウハウを伝える「洗濯家」として活動。「洗濯王子」の愛称でメディア出演も。

[日本経済新聞夕刊2019年4月2日付]

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